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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第23話 あふれる思い
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我に返る

「――さん。清白さん。清白りっかさん」

「はい?」

 自分の本名を呼ばれ、リンは反射的に返事をする。

「はい、出席と。こういう場所ではちゃんと名前で呼ぶからね」

 姫野先生は出席簿になにか書き込むと、次の子の名前を呼ぶ。

(あれ?お話は?いつの間に?)

 我に返ったリンは、周囲を見渡す。

 聞こえるのは出席をとる先生の声と返事だけだった。

(え?ひょっとしてもう終わっちゃったの?やっぱり時間泥棒がいる!この教室に!)

 どこにいるのか、リンは何度も目を配る。

 ロッカー、花瓶、教壇、クラスメイト、窓、カーテン。

 教室の中には春の日差しと風がそよぐ。

(まあいっか。いつか見つけるとして、お話はあとでどんなだったか聞いてみよっと)

 そう思いなおしたリンは、掲示板にある時間割を確認する。

(音楽の時間もっと増えればいいのになあ)

 リンは一時間目の準備をしながら、心の中でつぶやいた。

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