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空想
「変えれるとこは変えても良いよ。意味や理由をちゃんと理解できてるのなら」
(ルールかあ……)
姫野先生の話が続く中、リンは別のことを考えていた。
(魔法が内緒ってのを変えたらみんな堂々と会話できるんだよね)
どうして内緒なのか、リンは理由を考え頭を悩ませる。
(そうしたらトウ兄やゆっきーとも一緒に学べるのに)
三人で一緒に魔法を練習する姿をリンは想像する。
(練習するんなら、いろんな子とやりたいな。新しい発見あるかもだし)
いろんな人の考えを知って吸収しようとリンの好奇心がうずく。
(あれ?でもそうすると先生の魔女たま担当は三人?)
空想に思いをはせていたリンはふと気づく。
(男の子もなれるのかな魔女って。なれるとしても問題は人数よね)
仮に自分が魔女球を卒業したという仮定で、リンは考える。
(どっちかを選べっていうことになるよね。姫野先生忙しそうだし)
昨日は結局待ちぼうけを食らったリンは、状況を考え直す。




