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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第3話 見習いになりました
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部室にて

「手伝ってくれてありがとうね。教壇の上においてね」

「なんに使うんです、これ?」

 持ってきた箱を教壇の上に置くリン。

 姫野先生は近くの机に荷物を置き、机を向かい合わせようとしている。

「あ、手伝いますね」


 一通りの準備を終えたあと、姫野先生は入会届をリンに手渡す。

 肩透かしを食ったのか、リンは一瞬顔をうつ向かせ、すぐさま上げる。

 そして、入会届を受け取り、必要事項を記入して、姫野先生に手渡す。

「受け取りました。なら次は魔法を使うための杖を渡すわね」

 姫野先生は自分が持ってきた箱から、ケースを取り出す。

「これはリンちゃんのために作った、リンちゃん専用の魔法の杖よ」

 姫野先生の言葉にリンは瞳を輝かせる。

「これで魔法が使えるのね!」

「ええ。よろしくね。リンちゃん」

 喜び弾むリンの声に、姫野先生は微笑んで答える。


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