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教頭先生の話
「そういえば」
思い出したようにポーリャが淡々とリンに話しかけてきた。
「トウ兄とどこで話してたの?」
「職員室の横の応接室。教頭先生がお茶くれたよ」
「リンちゃんラッキーだったね」
ポーリャにリンが答えていると、ゆっきーも加わる。
「教頭先生は職員室の飲んでるお茶っ葉が交換時期になると生徒に出すんだって」
「だから味薄かったのね」
「それで代わりにお話なんだけど教頭先生ってやっぱ怖い?」
「ツグ姉の話したら途中で切り上げたよ。優しい感じの人」
「騙されんなよー」
菫山までも参加してきた。
「教頭先生は厳しいぞ。広報委員会が作ってる学校新聞に口挟んできてさー」
「それは広報委員が注意されるようなことやってるからでしょ!」
岩筒地が菫山の耳をつまんで席に歩いていく。




