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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第22話 もう一人の先輩
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魔法の話聞かれたかも

「魔法の話聞かれちゃったかも!」

「あ」

慌てて早口で話すリンの言葉を聞いてポーリャもはっきりした声でつぶやく。

「私聞いてくる!もし聞いてたら内緒にしてほしいってお願いしてみるよ」

 勢いよく扉を開けて廊下に飛び出すリン。

「ポーちゃんは先に練習しててね!行ってきます!」

 勢いよく扉を閉めながらも、閉め切る直前でリンは速度を落とした。

 その後急ぎ足で細花先輩を探すリン。


「どこ行ったんだろう?細花先輩……そうよ!こういう場合は!」

 リンは持ってきたマジック用の杖を取り出し、廊下に立てて手を放す。

「杖が倒れた方向にいるっておまじない、当たるかな?」

 杖が倒れる。先端が示す先は階段だった。

「よし行ってみよう!」


 階段を二段飛ばしで駆け上がり、二階からさらに三階から向かおうとする。

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