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オノマトペ
姫野先生はリンの服を洗濯機から取り出し、かごに入れると部屋干しを始めた。
「光よ光、温めて」
姫野先生が魔法を唱えると、部屋が暖かくなっていく。
「そっか、光の魔法なら温められるのか……良いな光」
「隣の芝は青いってね。音でもできると思うよ」
「え?どうやって?音で吹き飛ばすんです?」
服が痛む気がして、リンは困った声を上げる。
「オノマトペを使ってごらん。あかあかとかふわふわとか」
「この場合ならめらめらですね!」
頭をよぎったものを即言葉にするリン。
「それは強すぎかな。大切なのはイメージよ」
ぽかぽか、ほかほか、ぬくぬく。
姫野先生はリンに例えばの例として教える。
「イメージ……オトマノペでイメージ……」
「惜しい。オノマトペよ」
姫野先生はリンに再度教え、洗濯物の乾き具合を確かめる




