表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第20話 成長するということ
156/313

考えること

「答え教えてくれても……」

「私が教えちゃうとそれだけに縛られちゃうからね」

 ちりん、と鈴の音が鳴る。

 音源をたどってみたら、姫野先生のパートナーの猫がリンを見ている。

「大切なところを踏まえてさえいれば、どんな答えでも正解だから」

「大切なところかあ」

「教える部分は最小限にしてるから、どうしても知りたくなったら聞きに来てね」

 姫野先生は微笑みながらリンに話しかける。

「今知りたいです」

「なにを知りたいの?どこまでできたの?どンな風にしていきたいの?」

「ふえ?えーっと……」

 姫野先生の急な問いかけに目を白黒させるリン。

「考えることも大切だからね。ゆっくりで良いから一つひとつ考えていってね」

「はーい。なら最後に一つ質問。大人になるってどういうこと?」

「地面に咲いている草花が遠くに感じられることも一つの答えになるわ」

 姫野先生が答えると、洗濯終了の音楽が流れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ