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帰り道
「せめて絵を描こうよ!提出ギリギリは恥ずかしいし!」
久しぶりに集まってやることが勉強会はあまりにあまりと叫ぶリン。
「リンちゃん……」
ポーリャが温い目ででリンを見てつぶやく。
「成長したねリンちゃん」
一方でリンを褒めるゆっきー。
「ふえ?」
「引っ越す前は夏休みの宿題ギリギリだったのに」
「あ、あははは……」
優しく話すゆっきーの言葉に、リンは乾いた笑いで返す。
「さあて、やること決まったら」
鞄を背負いなおすゆっきー。
「先帰るね。父さんたちも準備してるだろうし」
「気をつけて。車とか」
「またあとでね」
リンとポーリャに見送られ、ゆっきーは家に向かって走り出した。




