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なにやろうかな
再度切り替えなおして答えるリン。
「そうよ。なのに私一人だけ仲間外れって水臭いじゃん」
「昨日は急だったし……」
すねた様子で話すゆっきーをリンはなだめる。
(三人でなに話そうかな。すごい久々だから何から話そうか悩んじゃうよ)
「勉強ヘルプ」
リンが考えている隣でポーリャが淡々とつぶやく。
「そんな大変?」
「割と切実。脱線がひどい」
「ちょっ!昔の話ぐらいしたくなるじゃん」
ゆっきーとポーリャの会話に割って入るリン
「あはは。わかってあげなよポーちゃん。引っ越して帰ってきたんだし」
「また引っ越しそう」
「あ、それ大丈夫。会社の方針で生まれ育った町で働いてって言われたんだって」
地産地消や郷土愛、地域貢献と母から言われた言葉をリンは二人に伝える。
「ならまた一緒にいられるの!だったらなおさら同じ高校行くために頑張ろうか」




