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写生大会終了
「あ、チャイム」
「早いものよねー。あっという間に時間すぎちゃった」
「それだけ絵に集中してたってことよね」
リンが声を上げるとゆっきーと岩筒地が続く。
「ある程度めどをつけて終えて、後日提出だそうですわ」
絵筆やパレット、バケツを洗っていると先に終えた朝霧が伝えてきた。
「ありがとう朝霧ちゃん」
「わたくしは先に戻ってますから」
言うが早いか、朝霧は靴箱に向かって歩き出す。
「めどかー。かなりかかりそう」
「リンちゃんって絵苦手なの?」
「数年間眠ってたからさ、みんなと比べると荒いっていうか」
「そうなの?ゴメンね、変なこと聞いて」
「平気よ平気。今はピンピンしてるし」
心配する岩筒地にガッツポーズを見せ、元気さをアピールするリン。




