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やくそくのおまじない
「そっかあ……」
「リンちゃんは急ぎすぎ。もっとゆっくりで良い――」
「ゆっきーにさ、魔法があるって教えたいの」
ポーリャが話し終えるより早くリンは胸の内を開ける。
「だから私が一人前の見習いになれれば、ゆっきーが新しく入れるかなって」
リンの胸中を聞いても淡々と答えるポーリャ。
「ならなおさら。約束して」
「約束?なんの?」
「頑張りすぎは控えること」
リンの前にすっと小指を出すポーリャ
「わかった。約束する」
ポーリャと小指を絡めて約束するリン。
その直後に扉がコンコンコン、とノックされ祖父から御飯ですよとつげられた。




