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勉強会
「勉強……今ここでやるの?もうすぐご飯だよ?」
「だからこそやる」
少しだけ強い口調で話すポーリャ。
「うーん、私としてはおしゃべりして過ごしたいんだけどなあ。久しぶりだし」
「今後困るよ。今大丈夫?」
「うっ!」
入学してからしばらく、りんはクラスのみんなと一緒に授業を受けた。
その内容は右の耳から左の耳に抜けていた。
「だから今教える。そうすれば少しずつでもわかっていけるから」
珍しく長文で話すポーリャにリンは優しさを感じた。
「ありがとポーちゃん。まずはどこまでわかるか、そこからだね」
気持ちを切り替え、前向きになれたのかリンはやる気をポーリャに伝える。
「で、この問題はこの式を使って……」
「あれ?この問題ならこの式をこうして形を変えて計算したほうが……」




