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町のどこかに魔女がいる  作者: ぷらすとぷらす
第13話 家族とポーリャ
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ポーリャの部屋

「なるほど。つまりこう」

 ポットとコップが置かれたテーブルを部屋の中央に置きなおすポーリャ。

「そう!そういうこと!」

 顔を輝かせ満足げに頷くリン。

 対照的に、ポーリャには少しだけ寂しげな表情が浮かぶ。

 いつもは淡々としているはずなのに。


「そこは遠い。こっちにおいで」

 手招きするポーリャとためらいを見せるリン。

「大丈夫。ここは大丈夫」

 ポーリャはそう言ってテーブルの上に箱を置く。

「お菓子もあるよ」

「…………なら行く」

 さんざん悩みぬいたリンは覚悟を決めた顔つきでポーリャの元に戻る。


 クッションにリンが腰を下ろすと、部屋の扉が本わずかに開く。


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