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昔の話とお茶会と
「前来た時の部屋?別の部屋?」
「前と一緒の所!あの頃に戻れた気がするもん」
聞いてきたポーリャに即座に答えるリン。
リンが荷物を置いたのを見ると、ポーリャは部屋へ招く。
案内されるまま、リンはポーリャの部屋を訪れクッションの上に座る。
「久しぶりだね、こういうの」
「うん。前はよく行ったり来たりしてた」
「そうだね。魔女探しやって、ゆっきーも誘って。懐かしいね」
わずかながらに嬉しそうに話すポーリャ。
少しだけ微笑みを見せてポッドにお茶をいれる。
「ありがとポーちゃん。良い香りだね」
「練習した」
どう練習したのかを聞きながら、リンとポーリャはお茶を楽しむ。
小学校のころ、引っ越す前の話、引っ越した後の話、会話の花が咲き乱れる。
「リンちゃんが引っ越した後はどうだったの?」




