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2-6 こうなると分かっていても

「豊作だったね、まさか異世界人の死体と魂が手に入るとは」


「そうだな。もとに戻す過程で改造を施してもいいし、別々に使っても良し。自我があるようだから、そっちには契約で意識を縛らないとな......楽しくなりそうだ」


 研究熱心なのか、ただのマッドサイエンティストなのか。ともあれ、意識や思考を制限する術をこいつらが持っていることだけは確定した。すぐにでも読み込みを使って引くべきなんだろうが、それでも簡単に読み込みを一回減らしてしまっているため、少しでも情報が欲しいのが現状。

 俺はとりあえず大人しくしていた。

 どうせ肉体があったところで抵抗はできないんだし。


 空を飛び、いくつもの村を、街を、国を、そして海を越えて、二人が辿り着いたのは城。禍々しいオーラを放っているような、そんな大きな国の象徴。


 ――――これは......予想があっていれば.....


 俺は城を見上げる。

 これは、これほどの大きな国家は――――


 魔王城。ここは魔王の統べる国家だということか。

 ならば、俺を拉致してきたこいつらはもしかしなくても......


「よし、魔法を始めるわよ」


 出来れば城の構造をもう少し見たかったんだけど、自由を奪われるくらいなら今戻ったほうが良い。


 俺はリスクとリターンを天秤にかけ、リスクを考慮して巻き戻す決断をする。


 ――――『読み込み』――――


 その瞬間、世界が記録された地点まで巻き戻る。

 目指すは地点2、契約を果たした後――――

 視界がブラックアウトし、世界は正常に、異常な巻き戻りを開始した。

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