第四回:チワワ
モリ家にはチワワがいます。名前は男爵です。ちなみに侯爵というセキセイインコと大公という名前のモルモットもいます。犬ですが、『猫の恩返し』のフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵から取りました。当時のモリは彼に恋をしておりました。というわけで本日はチワワについて語らせていただこうと思います。
まずこのチワワ、言うことを聞きません。もちろん個体差はありますが、チワワやポメラニアンはしつけが大変です。人の言うことを聞きません。むやみやたらに吠えます。社会性も割と低いほうだと思われます。男爵は訳あってかなり月齢が過ぎてから我が家に来たので余計でした。それまでろくな散歩の経験がなかったので、人にも車にもバイクにも自転車にも吠えました。しかもものすごい吠え方をするのでただの近所迷惑です。なんとか普通に散歩ができるようになるまでに半年くらいかかりました。でも可愛いです。
あと、チワワやパグなどはよく眼球突出という症状に見舞われることがあります。これも個体差がありますが、男爵は一度目を掻いているときに目が飛び出し、モリが「男爵の目が飛び出してしまった」と発言したところ、モリの家の人が「いつも飛び出ているだろう」といって話にならなかったのが記憶に新しいです。ちなみに半分くらい飛び出しますので、モリの家の人も渋々様子を見に来てようやく事態の深刻さを悟りました。二人で動物病院に連れて行きましたところ、よくあることだから押して戻せばいいのよ、と言われました。最近は滅多にありませんが、飛び出たらモリは二秒で戻します。
さらに我が家の男爵はアレルギー体質です。小麦粉がダメなようです。ダメなよう、というのは動物病院のアレルギー検査には引っかからなかったからなのですが、小麦粉の入ったものを食べると目が痒くなるようです。そして前述のように思わず目が飛び出てしまうため、小麦粉を抜いたら治りました。猫アレルギーに引っかからないのに猫がいると目と鼻が大爆発するモリと一緒です。猫も大好きですが。また、チワワは涙焼けという症状を呈しやすい傾向にあります。我が家の男爵はクリーム色なので顕著なのですが、目の下がまっ茶色になります。これはいろいろ医師に聞いたり調べてみたりしたところ、エンジェルズアイズというあからさまに怪しい名前のアメリカのサプリメントが効きます。サプリメントというか、成分表示上はただのスイートポテトのようなのですが、夕飯にかけて出したらよくなりました。あとはアレルギーの改善が重要です。涙焼けを放置なさっている方が多いので気になりますが、大体何か問題があるから涙焼けが起きるのだということだけはお伝えしたいです。
このようにとかく手のかかる犬種ではありますが、見た目はさることながら自らを大型犬だと勘違いしている自尊心が可愛い犬種であります。モリ家の男爵はもう四歳になりましたので、近いうちに妹君をお迎えする予定であります。そのときもきっとチワワです。名前は例のコマドリを予定しております。男爵とコマドリは英語にすると響きが良いので、という理由と、ドイツのインターナショナルスクールに通っていた際にその名前のものすごく格好良い女性がいらっしゃったからです。あのナタリー・ポートマンが有名なヒットマン映画の名前でもよかったのですが、大体バイオハザードっぽいのでそれはまたの機会にとっておきます。
本日は以上です。ご清聴ありがとうございました。