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第三回:歯医者

 モリは歯医者が嫌いです。歯医者に行くよりは歯がなくなったほうがましだと友人に伝えましたところ、『歯から骨が侵食されて骨を摘出する羽目になるぞ』というパワーフレーズが帰ってきました。余計に歯医者に行きたくなくなります。前も活動報告にてお伝えしましたが、モリは歯医者を悪の権化だと思っております。


 大体にして歯医者というのは、門構えばかり綺麗な割にやっていることがどこも変わらないというか、麻酔という概念を理解していないのかなんなのか、どうしても痛みの伴う施術ばかりです。『無痛治療』という言葉がありますが、検索してみると『麻酔の針が細いです』とか『リラックスした状態を保てるように心がけます』みたいな『無痛』とは程遠い文章が並ぶのでモリは余計に歯医者に行きたくないわけです。モリは別に痛いのに弱いわけではありません。ピアスや刺青も経験しております。全身麻酔の手術も受けたことがありますし、そのときは膝を切り開かれているはずです。それでも歯医者が嫌なんだから相当なのだと思います。モリが悪いとは一切思いません。


 ちなみにこの件に関してはモリ家の人も同意見で、歯医者というのはやたらめったら痛い、しかも高い、みたいな話になります(ここで眩暈がしたので本当にモリは歯医者が嫌いなのだと思います)。高い、ということについては歯医者の方は大体保険の効くオプションというのを提示しない傾向にあるからです。実際にはもっと安い方法があるのに、あえて言わないという歯医者さまが多いのです。ホームページには堂々と十万円近いオプションを並べます。歯医者というのは実は美容整形外科なのではないでしょうか。もちろん、すべての歯医者様がそのような悪徳商法であるとは思いませんし、実際モリもモリ家の人が異常な歯痛で悩んでいたときに、散々インターネットで保険適用の可能な安い詰め物について調べた挙句、アグレッシブに「その詰め物の取り扱いがないなら行かない」とまで言ったら良心的な歯医者さまがおりました。とはいえ、最初からそのようなオプションを自ら提示してくださる歯医者さまというのは本当にいないものです。医療全般に関して言えることですが、患者は自身の状態を理解し治療オプションについて医者と渡り合えるくらいに知識を持ってから治療に臨むのが最善だと思っております。その場合、やみくもに医者にたてつくようなことはしてはいけませんが。


 最大の難関は音です。あれはどうにかならないのでしょうか。もちろん削ったりなんなりしているので、骨伝導で音が伝わっている以上音楽を聴こうが耳栓をしようが何だろうが無駄なのだとは思いますが、MRIのほうがよっぽどマシです。あそこを改善してみようと思う医療器具製作会社さまはいらっしゃらないのでしょうか。せめてあのキュイーーーンだけをどうにかできるだけでずいぶん儲かると思います。いかがでしょうか。


 というのも、モリは現在進行形で歯が痛いのですが、意地を張って歯医者に行っていないのです。東京で良心的な歯医者さまをご存じの方がいらしたらご教示いただきたいくらいです。今日もモリは痛みを誤魔化して生きていきます。そういうと格好良くないですか。


 本日は以上です。ご清聴ありがとうございました。

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