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最南村~なんて日だ!~




洞窟までつくと、中は少し薄暗いながらも

松明がところどころにつけられていて

足元は気を付ければつまずいたり転んだりすることはなさそうだった。



きっと村の()りびとたちが管理しているのだろう。




「なんだ。静かだしこれくらいなら魔物も...」


壁面にキラキラとした結晶がたくさんついていてとても綺麗で見とれていると、ふと甘いような匂いが微かにし


ぶにゅっとした何かにぶつかった



「うおっ! なんだこれ」



前方を塞ぐようにそこにいたのは巨大なスライムだった



「松明が近くにあったから、よく見ればスライムって気づけたけど、こいつでかすぎな上に透明度高いな!」


ボヨンっと叩いてみた


ヤバイ...これ、凄いいい感触。



抱きつきたい!いや、抱きついた!


「はわぁ...癒される~」


いかんいかん!これも魔獣の一種、倒さねば進めない

細かく刻んでしまえば倒せるだろうか...


スライムの感触を楽しんでいるとさっきからする匂いが強まっているのに気づく


「なんだ? って、あれ?」


抱きついた体が離れない。むしろ更にスライムのなかにめり込んでいく


「ヤバイ! 飲み込まれる!!」



完全にのまれる前に大きく息をする。


そのままズブズブと飲み込まれあっという間に

巨大スライムのなかに入ってしまった




迂闊だった。


小さいスライムは見たことあるし、大きくてもここまでは大きいのは見たこと無かったから

こんなことになるとは思わなかった。



内側から攻撃しようと双剣を取り出す


フンッ!


と、剣を振ってみるがスライムのヌットリとした体液が

体の動きをスローにさせる。


外に届かないか剣を突き出してみるも洞窟を高さ半分まで埋め尽くすほどのデカさだ、届かなかった。



パニックにならないように平常心を心がけ落ち着こうとしたら

思わずふぅっと息を吐いてしまった。


空気は上にすぐ上ってくかと思ったがスライムの粘りけのお陰か

口元で漂っている


急いでその空気を吸ったが

このままでは時間の問題だろう



(仕方ない奥の手を使うか)



バルは凄くためらい嫌そうな顔をした


だが時間がない。やるしかない。


手のひらを大きく開き左手を前に出し、右手は左手の手首を押さえるようなポーズをとる



クソッ!!


『absorption(吸収)』!



魔女の呪いを力として使う。

バル的には一番使いたくない技だ。


スライムの生命力を吸い取る。


この巨体わりと生命力あるな。これを昔呪いをかけられたばかりの頃林で遊んでた時に魔獣とであって、偶然魔女の呪いの力を使って、使いすぎて暴走しかけたことがあった。


そのときにエッダに会ったんだっけ?


スライムを吸収していると頭が痺れるような感覚が走る。




『キ。...チ...。...ィイ』



「!?」


ダメだ!! この感覚に飲み込まれては!



バツンッ!!!!



ギリギリのタイミングで巨大スライムは弾けとんだ。

解放されたバルは勢いよく咳き込む。


スライムって無味無臭なのな...

ペッ!ペッ!



「...あれ? 待てよ? 無味無臭なのに何で甘い香りなんてしたんだ?」



ってか現在進行形で匂いがする。



匂いのもとを探っていると、上からボタボタとなにやら落ちてきた。


よく見るとさっきのスライムの一部みたいだ。

なぜ上から...



と、ゆっくりと上を見ると巨大蜘蛛と目が合った

ってか目がいっぱいあって目が合ったかなんてはっきり分からないけど、そんな気がする!


今日は巨大魔獣に出会いすぎ!!なんて日だ!

バルは後ずさる。


それを許さぬかのように咆哮をあげる巨大蜘蛛。



素早く立ち上がり走り出した!




遠くの松明の光が薄いところに何かまた大きなものがある



こっちは祭壇方面か!



近くまで走ると白いスライムのように見える


確かにこの世界には沢山の色と属性のスライムがいると聞いたことがある。


巨大蜘蛛は食事の邪魔をされたのに怒ってそこまで迫ってきていた。



「さっきのような失態はしない! 一気に行かせてもらう!」


バルは素早く双剣を構える


「風陣絶!!」


風を巻き起こすように回転しながら切りつける


「...!!!!」


切りつけ中身が漏れ出したがそれはスライムの体液なんかではなく、わさわさと沢山の蜘蛛たちがバルに襲いかかってきた。



「巨大蜘蛛のタマゴだったか!!クソッ、ミスった!どけっ!!」


子供ながらも腰まである子蜘蛛の大群。

大群は出口方向へ向かってはいるものの大きなタマゴからは

まだ沢山の蜘蛛たちが溢れてくる。


しかし祭壇までの道は開けた。


祭壇に向かいたくてもがくが後ろから巨大蜘蛛の親が追い付いてくる。


甘い匂いがまた強くなる。


振り向くと口元から牙が突き出ていてヌラヌラと煌めかせていた。


そうか!

この匂い、毒だ!


まずいもう少しで祭壇への扉に近づけるのに!



ブッ!



腕に走る鈍い痛み。

噛まれた!?


その瞬間キィーキィーとなく何かが頭上を通ったと思ったら

周りの子蜘蛛と巨大蜘蛛が一瞬で氷つき、次の瞬間には砕け散った。


ふと近くの松明の明かりが消える。


毒のせいか意識が朦朧とし始めた自分の後ろに何かがバサリと降り立つ。


すると目元にヒヤリと冷たい手のようなものが当てられ、

巨大蜘蛛に刺されたところが熱くなる。


(吸い上げられてる...?)



多分数秒、ペッ! っと何かを吐き出す音がした。


「...」


大丈夫。そういわれた気がして、そこで意識が遠退いた。





僕は虫が大っ嫌いで、バルみたいな状況になったら多分発狂すると思います。


次回は火曜日か水曜日辺りに公開予定です。

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