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最南村~祭壇洞窟へ至る道と淡く光る青い花~

青年は平気そうな顔で、思わず差し出してしまったバルの手を取り立ち上がる。


「あっ。」


さっと手を引くバルに青年は挨拶する


「俺はヒロ。確かに聞いてた通り君の手に触れると確かに生命力を吸われる感じがあるねぇ。でも大丈夫!俺、不死身だから」


「え?! あなたも何かの呪いを?!」


そんな質問をスルーするように、ヒロはバルの手をガシリと掴み


「いいよ~むしろもっと吸ってくれ!あー!いいねこの感じ!」


なんだ?

なんだかいつもと明らかに違う生命力の吸い上げに

気持ち悪くなってくる...



ガッ!


「この変人め!油断も隙も無いな」


ヒロの首筋にキリアの強めのしゅとうが入り

倒れるヒロをずりずりと引きずっていく




ヒロは赤茶色の髪を二つ分けにしているが目元が隠れていて

別の意味でキリアのように表情が読めない。


後は肩が出そうなくらい首もとのあいた長袖を着ているのと

太刀のようなものを腰に下げている。


防具などは特に着けてないのは不死身だからだろうか...




防具をつけてないと言えばキリアもそうだ



「キリアは武器とか無いの? 防具もつけてないし」



「僕の能力は怪力。足技も含まれる。その他の武器は...秘密。」



「そっか...。ってじゃあさっきの魔獣とヒロさんを吹っ飛ばしたのって...!」



「...蹴り。」




そうでしたか...






「さて、そろそろ頂上付近だ」



キリアはそういうとドシャリと軽く叩きつけるように

引きずっていたヒロを地面へ落とす




当たりの強い魔獣が出るって言ってたけど

俺のは猪型魔獣で、ヒロさんにとってはこの人か...



「痛いなぁ~ もうちょっと優しく出来ないのか?姫」


にこにこと...いやニヤリと笑うヒロ


「ずっと起きてたくせに。」


「あ、やっぱりバレてたか」


「フッ...何年一緒にいると...」



二人は旅人なんだろうか。

しかしなぜこんなところに...



と、考えを巡らせているとふと二人の動きが止まっているのが気になった。



「どうし...」


シー


と静かにと人差し指を口に当てるヒロ




しかし何もおこらない



「ここにも『アイネの花』が咲いてる」


キリアが一輪の淡く光る青い花に近づく



「アイネの花? なんだそれ。聞いたこと無いな」



「ヒロ。」


キリアがヒロを呼ぶ



バルには聞こえなかったが二人で二言三言しゃべった後

ヒロがおもむろに花を自分の能力で燃やし始める。



「何をしてるんだ? 青い花なんて珍しいし、採って売れば良かったんじゃ...」


バルがそういうとヒロが答える


「飾るような花でもないし、これはいわば呪われた花だ」


呪いか...

この世界は魔女の好き放題できる世界なんだろうか。

何で花ですら呪われなきゃいけないんだ!

俺たちはオモチャじゃ...



「『俺たちはオモチャじゃない』そう言いたげだね」


な!

俺の回りはエスパーだらけだな!おい!


バルが少し驚いた顔をするとキリアは無表情のまま



「ごめん。でも別に心を読んだ訳じゃないよ。僕自身長い旅のなかそんな感じのことを思うことがあってさ。」



何か言葉を帰そうと思考を巡らそうとしたらヒロが言う



「俺たちはこの花見てるから、祭壇に行ってきたら?そこまで試練の邪魔しには行かないからさ」


「あ、あぁ。じゃあ行ってきます!」


バルは小走りに洞窟祭壇への道を進む



「あ、ここまでは俺たちが魔獣倒しといたから簡単に進めたけど!洞窟内は知らないからなー!!」


離れた場所からヒロが忠告してくれる



一旦立ち止まり深く深呼吸する。




そして自分の両頬を叩き気合いを入れる




振り返って二人に手を振りながら言う


「はーい!んじゃ頑張って行ってきます!!」






未だ燃え尽きていない花に気づかずにバルは駆け出す.


淡く光る青い花、アイネの花とはなんだろうか。

変人というほどか変態なヒロ。

それに姫と呼ばれる無表情の少年キリア。


祭壇洞窟までやってまいりました。

洞窟内はどうなっているんでしょうか。


今のところあまりちゃんと考えてないですすいません。


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