表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

最南村~出会いと不死身~

なかなか小説って難しいですね。

なんとか完結まで頑張りたいです。

まだ先は長いですが...

村長への挨拶と試練開始の報告も早々にバルは林を抜け森の中へと進んでいった。


「えっと、村長は森に入ったら迷いやすい上に、少し当たりの強い魔獣が出るって言ってたっけ...」


そんなことを呟いていると左から何かの気配がした。


早速エッダに強化してもらった双剣を構える


その瞬間一気に草むらから魔獣が飛び出してきた



「っ!」


早い!


牙が二本はえたそれはまっすぐにこちらへ向かってきた


ガッ!



うまく受け流せず軽く吹き飛ばされる。




こいつは

「猪型の魔獣か?!」


なら正面から立ち会うのはあまりよくない


しかもいつも畑を荒らしに来る魔獣より数倍デカイ

さてどうするか......


しかし考えてる暇はなかった



魔獣は次の攻撃体制に入っていた


「こういうやつは大概...!」


バルはゆっくりと森にはえてる木を背中にした


魔獣はバルの予想通りまっすぐ力強く突進してきた



今だ!!



バルは魔獣とぶつかる少し前に横に大きめに反れる



魔獣はそのまま木に突っ込んだ。


「よし!これで動けなくなっ......」


バキバキバキバキ!!

ギィードシャーン!!


木はあっけなくも魔獣にへし折られる



けして木が細かったわけではない......


「え? えぇー!!ムリムリ!俺にはこいつは無理ー!!」


走り出すバル





百メートルくらいジグザグに走ったバル

それを木をへしたおしながら追いかけてくる魔獣。


森の神様...いらっしゃいましたらすいません

森の木がどんどんへし折られる。





走っていると少し舗装された道へと出てしまった。


いや、正しくは道はあっているのだが

木の障害が薄れたところを一気に差を縮めてきた!


やはり早い!


まずいこのままではあの強靭な牙に貫かれて...!




もうダメだ!

そう思った瞬間



ブヒィィィン!!


わずかな草の音の後、後ろにいた魔獣がぶっ飛んで近くの木に叩きつけられて気絶していた


「な、何が...」




「こいつ、ここいらの新しい主...」



ショートカットの黒髪

腹だしの黒いタンクトップに肩をだして着たパーカー

下はショートパンツ。中性的な顔立ちと声の少年。

タンクトップの隙間の脇や胸からは包帯が巻かれているのが見える...


怪我人なんだろうか


いきなりのことでボーッとしていると彼は続けた


「こいつ、さっきまで前の主と戦ってた。力もそうだけどスピードが早かった。前の主に勝って気がたっていたところに、君が近くをぼやっと歩いていた...だから襲ってきた」



「あ、ありがとう...」



「本来であればあの道を君が通るはずがなかった。女神(シュウ)に加護を受けた双剣、いや、それだけじゃない。首飾りを持っているな」



「???」


何を言って...確かに首飾りは持ってるが、女神の加護?

なんだこいつ...



「分からなくていい...まだ女神(シュウ)の欠片になってないようだし、様子を見るか。」


なにやらよく分からないことを呟いてる少年にバルが言う。


「君が何を言ってるか分からないけど、ここは村人以外進入禁止の場所だぞ。特に今日は俺の試練の日、入り口の村の守りびとに止められなかったのか?」



「一昨日の夜からここにいる」


少年は答えた。



確かに一昨日の夜なら守りびとはいないな...

魔獣が降りてこないように柵は閉めてあるが、多分乗り越えたのだろう。



「しかし...初めは狙いをつけたわけでもなく飛び出しただけだったみたいだが、よく防いだな」


見られてたのか



「あぁ、まぁ。これでも少しは鍛えてきたつもりだし、村に降りてくる小さな魔獣なんかは俺が倒してたし」



彼は何を考えてるかわからない顔で、無言のままバルに近寄る




というか横を過ぎ去っていく



「......早くいかないと目覚めた主に追いかけ回されるよ」



「あ。」


二人は森を上り始める






「......きさ...いや、キリアだ」


「へ?」


「名前だよ。」



あぁ、なんだ名乗ってくれたのか


「俺はバル!よろしくな!」


ん? よろしく?


「ってついてきちゃダメだよ!試練は一人でこなさなきゃ意味ないのに!」


ついていってるのはどちらかなんて言われたら

それは答えられないが...


「山頂上の祭壇洞窟に入らなきゃ問題ないだろ」


「そういう問題かなー。できれば手頃な魔獣と戦って多少なりとも経験値積みたかったんだけどなー」


上り坂が少しキツくなってきた


「ここら一体のある程度の魔獣は倒してある」


「えぇ!!返せ!俺の経験値ぃー!!」



「まぁ経験値なんてこれからいやというほど積むことになってくんだろうがな」


ん?


「この試練で女神より与えられし武器を手にし、呪いを解くために冒険に出るんだろ?」



こいつ! 何者だ!?


「なぜ、試練の内容と俺の目的を知ってる」


静かにバルは聞いた



「もともと知っていただけ。君と世界はだいたいそうできてる。この『預言の書』に記されている」


パーカーを避けて腰にある分厚い書物を見せられる


「予言...?」



「正しくは預言の書では無いけど...」


聞き取れなかったがキリアが何か呟く





「おいおい、そんなことまで喋っちゃっていいのかい? 姫」


前方からひとりの男が降りてきた


その瞬間見えない早さで隣にいたキリアが地面を一蹴りし

次の瞬間には前方からきた男を吹き飛ばしていた


そしてその男は二十メートルほど先にあった大岩に打ち付けられ

岩にはヒビが入った


キリアは怖い顔で吐き捨てるように言った。


「次、『姫』って呼んだら殺すって言ってあるよねぇ。僕は男だ!誰かに重ねるのは止めろ。」


そんなことよりも!


「え!? 死んじゃったよね!?」


男に駆け寄る


確実に首や腕が折れて死んでいる


「...っ!」


何か言おうとした瞬間男の体を炎が包む


そして男は何事も無かったかのように元通りに戻り

生き返った...


「フッ...」


キリアは面白くなさげに短くため息のようなものを漏らす

キリアと名乗った少年に

生き返った青年

新しい出会い。

これからどうなっていくんでしょう。



僕も分かりません...。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ