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13/20

十一月前半

15日分なのに投稿が遅れました……


『主の我儘』

大いなる冬の国、そこに繁栄するアイスフラワーを求めて僕は吹雪の中を歩いている

白に包まれた世界でホワイトウルフの群れをやり過ごし、主のために歩きさまよう

いつものように我儘を言われて、ここまでやってきた

主の難病を治す薬の素材はあと少しで集まる



『グルメな大悪魔』

「お前の感情を喰らってやろう」

私は大悪魔だからな、そう言って目の前の彼は悪役のように笑う

悪魔召喚という禁忌を犯した私には

今の生活は余りにも幸せすぎて

今日もまた、苦しみも悲しみも大悪魔が奪ってくれる

「相変わらず濃厚だな」普段が心配だ

そんな呟きを聞き逃さない私だった



『夢食いバク』

夢世界の幻想を歩く

これは彼の夢、幼い全能感に壊された現実的な素晴らしいの夢

これは彼女の夢、大人たちの常識に否定された壮大な輝かしい夢

諦めきれない夢を見るそんな人の世界

これは君の夢、幼い約束と世界の現実に板挟みにされた悲しい夢

君の夢をそっと手に取った

私は夢食いバク



『人形使いの旅』

相棒と冒険して僕は成長していく

深く深い森の奥へ向かうときも

暗く暗い海の底の冒険ですらも

一緒に連れて行った僕の相棒

幼いころからずっと一緒にいた

僕の成長しない大切な人形

成長しないはずなのに

笑顔が増えたのは何で?



『死んだ君と同じ場所には行けないから』

真っ白な場所にいた

どうしてここに居るのかも

どうしてここに来たのかも

全く分からないけれど

目の前のバカみたいな天使の姿は

ここがそういう場所だと示している

「で、俺は地獄行きかい?」

そうならないとおかしいと思いながら問いかけると

目の前のバカは笑って「天国だよ」と言った



『リアルを旅する』

努力は報われるなんて嘘で

魔法なんて何処にもなくて

奇跡なんて幻想、夢は叶わないもの

そんな現実が確かに此処にあるから

僕はこの世界を歩いて愛していく

この理不尽な世界のことを案外気に入っていたことに気付くのは

そんな当たり前の大地が消え失せてから

様々な世界を旅してきたよ



『今が幸せだから』

クラスで人気の品行方正な女子が不良と付き合うらしい

学校で一番人気な女子が目立たない男子に告白したらしい

そう、お幸せに。嫉妬とか気を付けろよ

何て他人事のように言ったら噂好きの彼女は不服そうだ

「妬むとか、羨むとか、無いの?」

無いよ、誰より好きな君が側に居るから



『三次元の空から』

雲の海、一面の白

僕の目の前に広がる景色を言うのならそうなるだろう

きっとこんな景色は見慣れているようで

何だかんだで多くの人が見ずにその一生を終えるような景色だ

大地から見上げることはあっても

同じ目線で見れるのはきっとそうない

飛行機の中で皆が液晶を見るなかで一人涙した



『弱者の詩』

嫌って、憎んで、なじってでも変わらず

叫んで、拒んで、逃げ出しても追われて

僕にそんな価値はないのに

君はなんで僕をほっとかない?

君はこんな強い人なのに

なんで僕を構い倒すの?

分からず、分からず、君の声が残って

苦しく、悲しく、痛くて、でも変わらなきゃ

弱い弱い弱い僕の歌



『負けヒーロー』

君が笑ってる、その笑顔だけで頑張れる

何て言って僕はむちゃくちゃに無茶をしたよ

当たり前のように倒れた僕に

君は蔑んだ目を向けたよね

「サヨナラ」と見知らぬ男と歩いていく君。ずっと君の負担に成ってたと分かり泣いたよ

ごめんなさい、今までありがとう

これからは一人で頑張ります



『魂の景色』

群青の空に溶かすように魂を賭けて描く

あの日見た色を再現するために記憶すらも溶かし出して、群青を描く

どうしても、どうしても、あの景色に成らなくて

カランカランと、空虚な僕の中にやけに大きく筆の音が響いた


キャンパスは青でいっぱい

でも、あの景色にはほど遠い



『自己洗脳』

危険な魔法だからと禁忌とされた催眠魔法、僕にはそんな悪人の適正しかなかった

悔しくて悔しくて、この力で正しさを目指した


分からないから危険な扱いになるのだ

なら対策を作ってしまえばいい

私はその使命がある

だからこそ何を言われても大丈夫

そうやって僕は私になるよう洗脳した



『縦読みの恋文』

ああ、疲れきった僕の生活も

なかなか捨てたもんじゃない

ただ、君が居るってだけでそう思う

がんばろって君が笑うから僕は

すすもうって思うことが出来るんだ

きっとこの心に名前をつけたいけど

でも、語彙力の無い僕はありきたりに

すきです、としか言えないのだ



『僕の主人公』

舞台裏でスポットライトも当たらない僕は主役なんかにはなれない

サーチライトも僕を照らして、当てが外れたと言いたげに離れていく

僕は通行人B、もしくは村人D

誰もがそう言うだろう、実際そうだ

だけど僕の中では、僕だけは

僕のことを主人公だと誇らしげに語っていたい、そう歩きたい




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