表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/238

英語は赤点

「取りえず、村に向かう前にステータスの確認だけはして置きたいよな、

でも、いくら何でも、この場所は不味まずいか・・・」

コインは、自分が今立っている深い森をグルリと見渡しながら、

そうつぶやいた。


「女神ちゃん(小)が、大した強さの魔獣は居ないとか言ってたけど、

一応、魔獣は魔獣なんだし、これだけ深い森ともなると、

魔獣だけじゃなくて肉食の獣とかも居るかも知れないもんな、

よし!ここは得意の木登りで安全を確保する作戦で行くかな」

コインは、そう言うと、腰帯こしおび装着そうちゃくした剣を外して魔導リュックへと仕舞うと、

手近な場所にそびえ立っている大木にスルスルと登り始める、

日本に居た頃に住んで居た自宅は広大な庭を有していたので、

そこには多くの樹木じゅもくが植えられてり、

子供の頃から庭師の目を盗んでは登っていたので木登りは得意中の得意なのであった。


「ここらまで登れば大丈夫だろう。」

コインは6メートルほどの高さまで一気に登り切ると、

頑丈がんじょうそうで座りやすそうな枝を探して、そこにまたがった。


「そんじゃ、いよいよステータスの確認をするかな、

『ステータス表示ひょうじ!』これで良いのか?・・・おおっ!何か空中に出て来たぞ」

コインが言葉をとなえると、目の前に半透明の表示板が現われる


「どれどれ、僕のステータスは・・・」

コインの目の前に現れた表示板には、次の様な表示が現われていた。


名前 コイン

年齢 15歳

レベル 15

HP 150

MP 150

スキル 全属性魔法(超々低級)

    解体

    剣術(New)

    体術(New)

    状態異常耐性(New)

    異世界言語(New)


ユニークスキル マイバンク(New)

        コインブースト(New)


称号しょうごう 小銭こぜに

   木登り名人


「後ろに(New)って付いてるのが多分新しく増えたスキルだな・・・って事は、

コイン君が元々持っていたスキルってのは『全属性魔法』と『解体』のスキルか、

『全属性魔法』とか言うと、かなりすごそうな感じがするけど、

後ろに付いてる(超々低級)ってのがネックなんだろうな・・・

ユニークスキルは『マイバンク』と『コインブースト』ってのか、

マイってのは確か自分の事だよな、バンクって何だっけ?

自動車のレースとかで、レース場のコースがななめにかたむいてる部分が、

確かバンクとか言ったよな、自分が傾くって何だ?

くっそ~、こんな事なら英語の授業を、もっと真面目まじめに受けとくんだったな、

次の『コインブースト』のコインってのは多分、僕の事だよな、

そんでもってブーストってのは凄くなる的な事だったっけ?

僕が凄くなる?もしかして、このユニークスキルは下系しもけいのスキルなのかな?

まあ、その辺の確認は冒険者ギルドとかで鑑定かんていしてもらうしかないか・・・

大体のところは分かったから、後は森を抜けてから魔法の確認でもしてみるかな」

コインは、登った時と同様にスルスルと木から下りると、

魔導リュックから剣を取り出して腰帯へと装着し、

森から村へと続くと言う獣道けものみちをテクテクと歩き始めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ