秘密の話
「ただの人形遊び」
コインに、『何をしているのか?』との質問を受けたパサラが、
そう答えを返す。
「いやいやいや、そのワラ人形にサナエさんの名前が書かれた布切れが、
貼り付けてあるじゃ無いですか」
「ただの偶然」
「またまた~、絶対、偶然じゃ無くて、
呪いのワラ人形とかじゃ無いんですか?」
「疑うのなら、コレに貼り換えてみても良い」
パサラが、どこから取り出したのか、
『コイン』と書かれた布切れを見せながら、
そう言った。
「思いっ切り、ご遠慮申し上げます!
しかし、何を、そんなに怒ってるんですか?
ポラリさんは、パサラさんが何で、
こんなに怒っているのかを知ってるんですか?」
「ああ、私は理由を知ってるから、
何で、こんなにパサラが怒っているのかを分かるんだが、
コインとサナエは、その辺の事情を知らない事だし、
無意識に地雷を踏んでも、仕方が無いよな・・・どうだい?パサラ、
コインとサナエは、一緒にパーティーを組む事になった事だし、
その辺の事も、話して置いても良いんじゃ無いか?」
「むぅ・・・分かった。」
「そんじゃ、私の方から、2人に話しても構わないかい?」
「承諾する」
「良し!パサラからの許可が下りたから、
今から2人に、パサラの秘密を話す事とするが、
良いかい?2人とも、この情報は、
或る国のトップシークレットでもあるから、
もし外部に洩らしでもした日には、
それなりの、厳しい処罰が待ってると思って聞いてくれよ?」
「はい、分かりました。
それに依って、パサラさん達が不利益を被る恐れがあるなら、
絶対に、外部には洩らさないと、お約束をします。」
「オレも、姉さんらが不利になる様な話なら、
例え拷問を受けても、絶対に話さないよ!」
「良し!そんじゃ2人とも、心して聞くんだよ?
結論から言うと、『忌山』今の『スイート・エンジェル山』だっけか?
そこに、封印されてたってのはパサラなんだわ」
「えっ!?その山に封印されてた『何か』っていうのは、
確か、遥か昔から封印されてたんじゃ無いんですか?」
「オレも、そう聞いてるんだけど・・・」
「そうだよ、パサラは、その当時の権力者共に依って、
数百年に渡って閉じ込められてたんだ。」
「何でまた、そんな事になったんですか?
確かに、パサラさんは黒魔法のスペシャリストですけど、
そんな所に、閉じ込めなくちゃいけない様な危険人物とは、
僕には到底、考えられないんですけど・・・」
「そうだよね、オレも、
パサラの姉さんが、そんな悪人とは、とてもじゃ無いけど思えないよ」
「ああ、勿論、パサラ自身に問題があった訳じゃ無いんだよ、
前に、コインには、パサラが魔族だってのは話したと思うけど、
実は、その話には続きがあってね、
パサラは、ただの魔族ってだけじゃ無くて、
数百年前に、世界中を恐怖の渦に巻き込んで、
その後に、勇者イチローに依って倒された魔王ケセーラの娘なんだよ」
「パサラさんが、魔王の娘!?」
「それってマジっすか!?ポラリの姉さん」




