伝説の最強村が生まれた件について・・・
「何に気が付いたんだい?」
ポラリが、コインに尋ねる
「ええ、最初は何となくだったんですけど、
僕がユニークの検証で使った円硬貨の数と、
『マイ・バンク』に残っている数とが、
合わない時がある様な気がしてたんですが、
偶々、『マイ・バンク』の残高を確認していた時に、
硬貨の数量が増えた事があったんですよ」
「そりゃ、一体どういう事なんだい?」
「利息が付いた?」
「多分、なんですけど、
未だに、日本のオリジナルの僕が、
帰宅してから貯金BOXに入れている小銭が、
加算され続けてるんじゃないのかと思うんですよ」
「へ~、ホントに、その通りだったら、
硬貨の残高を、余り気にしなくても良さそうだから助かるけど、
コインが、そう考えた根拠は何でなんだい?」
「チェリーボーイの勘?」
「はい、気を付けて残高を確認していたんですけど、
毎日、同じ位の時間帯になると増えていたのと、
その金額が、大体、僕の記憶にある日々の釣銭ぐらいだったからですね」
「なる程ね、オリジナルとの記憶を共有している、
コインが、そう言うなら、その節にも信憑性を感じられるね」
「ん、まあまあ説得力がある」
「という訳で、今の所は円硬貨の残高を気にしなくても良さそうです。」
「ああ、分かったよ、
そんじゃ、取り敢えず今日の所は、
ファーの加護の、重ね掛けが出来るかどうかだけの検証を、しちまおうかね」
「そこ、重要」
「ええ、分かりました。
ファーも、それで良いかな?」
『キュキュキュ~!』
「ファーも、構わんとさ」
ファーの残っていた魔力と、コインのユニークで検証した結果、
加護の重ね掛けは出来ない事が判明した。
ファーには、3回分の『浄化』が使える魔力量が残っていたので、
最初に加護が付いたサナエ、
そして、『浄化』が使える本人(本獣?)であるファー、
最後に、本人からの起っての希望でパサラに試されたが、
誰にも、加護の効果が増した様子は見られなかった。
以上の結果から、満場一致の意見として、
加護を2重に掛ける事は不可能であろうとの結論に至ったのであるが、
その日は、ファーの魔力が底を尽いたので、
そのまま、宴会の続きを楽しんで終えたのであった。
次の日の朝、コイン達が目覚めて、
一夜の宿となった村長邸の居間へと行くと、
朝食の用意をした村長が待ち構えて居り、
村長を含めた、村の者達にも、
ファーの加護を付けて貰えないかとの相談を受ける、
村長は、それなりの御礼を払うとの事であったが、
コインらは、色々と世話になっていた事もあって、
無償にて、快く了承する運びとなった。
その結果、その日から1週間程の間、
そのまま、ブラック村の村長邸へと留まって、
コインとファーによる、村人らへの加護の付与が為された。
そして、前日までで、全ての村人への加護を付け終え、
その日の夜に、村からの感謝の宴による歓待を受けたコインらは、
明くる日の朝、いよいよ、新たな仲間となったファーを加えて、
ブラック村からの、出立の日を迎える・・・




