極秘事項
「うむ、恐らく、その加護に依るものだと思われるが、
サナエのステータスやスキルの能力が全体的に、
凡そ15パーセント程向上していると、
鑑定の結果に表れている」
予期せぬ鑑定の結果に興奮をしているのか、
普段は無口なパサラの口上も饒舌である
「ステータスやスキルが全体的に15パーセントも上がったら、
そりゃ、体が軽く感じるのも頷けますよね」
パサラの言葉を受け、感心した表情でコインが、
そう相槌を打った。
「そりゃ、そうだろ、
しかし、全体的な底上げか・・・
その加護って、他の者にも付けられるのかね?」
少し、考え込む様子を見せたポラリが、
皆に向かって質問を投げ掛ける
「そりゃ、同じ様にファーの『浄化』と、
コインのユニークスキルを組み合わせりゃ付くんじゃねぇのか?」
「村長の言う通りだと思ぇますよね」
「オレも、そう思うな」
「そうですね、加護なんだから、
僕も付けられる思います。」
「う~む、興味深い」
「だよな・・・うん、ここは一つ試してみるかね、
なぁファー、『浄化』の魔法は、まだ使えそうかい?」
『キュキュッ?
キュキュキュ~!』
「まだ、あと2~3回は行けるとよ」
「そうかい、通訳サンキュな村長さん、
なあ、コインにファー、
試しに私にも、さっきみたいにスキルで強化した『浄化』を、
掛けてみちゃくれないか?」
「ええ、別に僕は良いですよ、ポラリさん
なぁ、ファーも良いだろ?」
『キュキュ~!』
「ファーも良いとよ」
「そうかい、そんじゃ、
いっちょ私にも掛けてみてくれるかね?」
「ポラリに害が出なかったら、私にも・・・」
「分かりました。
え~と、『マイ・バンク!1円玉引き下ろし』っと、
じゃあ、行くよ?ファー・・・『コイン・ブースト!』」
『キュキュキュ~!』
コインに続けて、ファーが先程と同じ様に鳴き声を上げると、
これまた同じ様に、ポラリの体が白い光に包まれた。
「「「「「目が、目が~!」」」」」
「村の皆さん、ホント学習しませんね・・・」
先程のサナエの時と同様に、
コインらの様子を興味深く見守っていた為、
強い白光を、直に見てしまい、
目が眩んで苦しんでいる村人らを見たコインが、
飽きれた表情で、そう呟いた。
「体の調子の方は、如何だ?」
その体を包む光が徐々に治まって来たポラリに、
村長が尋ねる
「・・・うん!どうやら問題無さそうだね、
体も羽根が生えた様に軽いし、
パワーなんかも、ちゃんとアップしてるみたいだね」
完全に光が治まったポラリが、
ピョンピョンと軽くジャンプしてみたり、
料理や、酒が入ったコップが多数乗せられている、
長テーブルをヒョイと持ち上げてみたりしてから、
皆に告げる
「加護が、ちゃんと付いているかも、
鑑定で確認して貰えますか?パサラさん」
「ん、『鑑定』・・・大丈夫、
同じ様に『ファーの加護』が、ちゃんと付いている、
ポラリには、呪いが無かった所為か、
全体的に30パーセントも向上していると、
鑑定の結果に表れている」
「お~!3割も強化する事が出来るって凄くないですか?」
「そりゃ凄いさ!
私や、パサラみたいにレベルが高くなって来るに従って、
次のレベルアップまでに必要な経験値がハンパじゃなく
必要になって来るからね、
こうして、レベルに関係無く能力が上げられるなんて、
冒険者や兵隊さんだったら、
誰もが、喉から手が出る程欲しがる事、間違い無しだろうね」
「ふぅ・・・また秘密にしなきゃならない事柄が、
一つ増えちゃいましたね」




