『のろい』と『まじない』って紛らわしいよね・・・
「自然発生型のトラップの防ぎようは、
まあ、有るっちゃ有るんだが、
ルーキーの冒険者には、ちと難しいだろうね、
冒険者としての経験を積み重ねて行くと、
何となく『あの場所を通らない方が良い』ってのが、
分かる様になるんだよ。」
「嫌な予感を感じるらしい。」
コインの疑問の声に、ポラリとパサラが応える
「へ~、そんなベテランの勘みたいなものが、
働く様になるんですか・・・
今の言い方だと、ポラリさんは、もう感じ取る事が出来るんですね?」
「いいや、全く分からん!」
「何、偉そうに断言してるんですか!?」
「A級とはいえ、一気にランクが上がった所為で、
まだまだ、冒険者としての経験が浅いからね、
まあ、私は黒魔法が使えるパサラが相棒に居るから良いんだよ、
自然発生型のトラップでも、
ある程度の距離まで近づいた段階で、気付いて教えてくれるからね」
「呪いを司る者は、呪いを知る」
「でも、必ずしも、
いつも、一緒にパサラさんが居てくれるとは限らないんじゃ無いんですか?」
「まあ、そう言われれば、そうなんだが、
もし、ドジをこいて、呪いに掛かっちまったら、
そん時は、そん時で、パサラの義理の姉ちゃんに、
優秀な白魔法使いの方が居るから『解呪』して貰えば良いからね」
「ルクア姉ェの白魔法は世界でもトップクラス」
「あれ?呪いって解けるんですか?」
「ああ、掛かった呪いの強さと、
白魔法使いの腕前にも依るけど、大概は解呪する事が出来るね」
「私が掛けた呪いは、誰にも解けないけどね」
「じゃあ、シロミミさんの娘さんの呪いも、
白魔法使いの人に解いて貰えば良いじゃ無いんですか?」
「はい、それが、娘が掛けられちまった呪いは、
かなりの、質が悪い代物の様でして、
村長が費用を工面してくれたんで、
魔法学院に行って解呪して貰おうと思ったんですが、
学院の白魔法使いの人じゃ、
呪いの方が強過ぎて解けなかったんですよ・・・」
コインの疑問の声に応える様に、
シロミミが、そう告げる
「そうだったんですか・・・」
「学院の白魔法使いに解けないってんじゃあ、
なかなかの物だね・・・」
「まあ、私の呪い程では無い」
「まあ、俺も、
最初に、ファーの『解呪』が効かなかった段階で、
悪い予感はしてたんだがな」
今まで、皆の話を、
酒のコップを傾けながら聞いていた村長が、そう告げる
「村長さん、ファーって『解呪』の魔法が使えるんですか?」
村長の言葉を聞いたコインが、
驚いた表情を浮かべながら、村長に、そう尋ねる
「ん?ああ、使えるぞ、
『解呪』自体は、そう難しい魔法じゃ無いからな、
白魔法が使えるヤツなら、回復の次に使える様になるらしいぜ、
まあ、レベルが低い内は呪い程度の物らしいがな・・・」
「そうなんですか・・・
村長さん、シロミミさん、娘さんの呪いって、
上手く行けば解けるかも知れませんよ」




