初体験
「ディック村長、ご挨拶の御言葉ありがとう御座いました。
では、続きまして本日の主役で在らせられます
ご来賓の方々からの御言葉を頂戴させて頂こうかと思います。
レディファーストと言う事で、
そちらの女性から順次お願いしたいと思います。」
歓迎会の司会進行役を任命されたハトリンが、
ポラリの方へと手を向けながら、そう告げる
「私からかい?分かったよ、
本日は、村を上げての歓迎会を開催して頂き感謝するよ、
私は、この隣に座ってるパサラっていう子と、
A級冒険者パーティー『殲滅乙女団』を組んでる、
マッスル王国から来たポラリ・ベアーズって者で、
この国には、クエストを受けてダンジョンの攻略で訪れたんだが、
縁あって、村長の隣にファーと一緒に座ってるコインってヤツとも、
一緒にパーティーを組む事になってね、
更に、村長さんの厚意でファーという回復役も仲間に加える事が出来たんだ、
この村は、ファーの故郷の事だし、今後も偶に顔を出すと思うから、
そんときは宜しく頼むよ。以上!」
「「「「ワ~!パチパチパチパチ・・・」」」」
「こちらこそ宜しくな!」
「ファーちゃんを頼んだわよ!」
「良いぞ!クマの姉ちゃん!」
「ポラリ様ですね?ご挨拶の御言葉ありがとう御座いました。
引き続きまして、パサラ様で合ってますか?・・・はい、
では、御言葉を頂戴したいと思います。」
ハトリンが、名前の問い掛けにパサラが頷いたのを確認してから、
続いての挨拶を要請する
「パサラ、宜しく。以上」
「「「「ワ~!パチパチパチパチ・・・」」」」
「また、随分と控えめな嬢ちゃんだな!」
「シンプル イズ ベストだぜ!」
「カワイイから許す!」
「あ、ありがとう御座いました。
では、最後となりますが、
コイン君とファーに共同で御言葉を頂いた後、
そのまま、乾杯の音頭を取って頂きたいと思います。
お集まりの皆様は、コイン君たちの音頭に続けて、
『乾杯』の御唱和を頂きたいと思います。
では、コイン君、ファー、宜しくお願いします。」
「か、乾杯の音頭ですか?
そ、それって、ファーと一言喋ってから、
さ、最後に『乾杯』って言えば良いんですか?・・・は、はい、分かりました。」
日本では、一介の高校生でしか無かった為、
乾杯の音頭を取る機会など無かったコインが、ややテンパリながら、
そう、ハトリンに確認をしてから挨拶を始めた。
「え、え~と、た、ただ今、
ご、ご紹介に、あ、あず、あ、与けられられました
コ、コインと申し上げられる、も、も、者です。
「コイン、無理して丁寧な言葉を使おうとしないで、
普通に話せば良いんだよ」は、はい、分かりました。
ありがとう御座います。ポラリさん、
すいません皆さん、こうゆう場で挨拶をする事って無かったもんで、
ちょっと、テンパってしまいました。
では、失礼して普通に話させて貰いますね」
『キュキュ~!』




