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妙案

「そうなのか?

ワシが聞いた話ではジ〇ンジ・タカダはココとは異なる世界にて

世界的に有名だというエンターテーメント賞の、

アカデミーとかオスカーとかいう賞を幾つも貰っていたと

聞いたんじゃがなぁ・・・」

コインの話を聞いたジュゼッペが告げる


「それは絶対に有り得ませんね、

でも、一つだけ分かった事があります。

ジョゼッペさんに、その話をした人物は高田さん本人並みに

ホラ吹きだという事ですね」


「何!?それ程までに、ジュンジ・〇カダはホラ吹きじゃったのか?」


「はい、もしアカデミー賞にホラ吹き部門があったら、

受賞しても可笑しくは無いぐらいには名人級でしたね」


「なんと!そうであったか・・・

それとは知らずに、ワシは数十年にも及び

ジュ〇ジ・タカダの、その素晴らしさを、

世界中で喧伝して回ってしまったぞ・・・」


「そうなんですか?

それだけアチコチで話して回ったっていうなら、

ポラリさん達も聞いた事がありますかね?」


「いいや、知らないね」

「タケシ・キ〇ノなら知ってる」

「アタイも聞いた事が無いっすよ」


「そうですか・・・ちなみに、ジョゼッペさん

その世界中に喧伝して回ったっていうのは、

具体的には、どこら辺を中心に話して回られたんですか?」


「うむ、こう見えてもワシは、

若い頃から、凄腕のテーマーとして

アチラコチラの冒険者パーティーから引っ張りダコでのう、

基本的にはソロで活動しておったもんじゃから、

その時に助っ人として参加したパーティーと共に、

世界中を飛び回って居ったんじゃよ、

ジュンジ・タ〇ダの話をして回ったのは、

その際にテームしておった魔獣たちにじゃな・・・」


「今、何て?」


「うん?世界中を飛び回って話したと言ったんじゃが?」


「いえ、誰に話したってとこです。」


「魔獣らにじゃが?」


「ああ、それだったら全然問題無いんで、

この話は忘れて下さい。ハァ・・・」

コインは、実に無駄な時間を費やしたかの様に深く溜息を吐いた。



「何だか良く分からない話だったけど、

取り敢えずは結論が出たみたいな感じだったから、

そろそろ本題の方の話に入っても良いかい?」

コインとジョゼッペの話を傍らで聞いていた

ポラリが、そう尋ねる


「ええ、ポラリさん、

僕の方の話は、もう良いんで本題に入って下さい。」


「ああ、そうかい、

そんじゃ話を進めさせて貰うけれど、ジョゼッペ爺さん、

アンタの能力なら、私らのパーティーが周辺に散らばって

護衛の方を務めとけば、

ナンカイイカン鹿?の親子らを森の奥の方まで誘導していけるかい?」


「う~む、全盛期の頃のワシじゃったら何とか可能じゃったんじゃが、

今のワシの力では、親と子を同時にというのはチト無理かのう・・・」


「両方同時は無理かい、

それだと、道中は爺さんのスキルが効いてるから

大丈夫だと思うんだけど、森の奥に着いてから、

親や子供が居ないとなると、また騒ぎになりそうだね・・・うん?

如何どうかしたのかい?パサラ・・・うんうん、そりゃホントなのかい!?」

ジョゼッペの返答を聞いて、頭を悩ませていたポラリの袖口を

チョンチョンと引っ張り気を引いたパサラが、

ポラリの耳元で何やら耳打ちをすると、

それを聞いたポラリが驚きの表情を浮かべながら声を上げた。


「如何かしたんっすか?あねさん方」

「何か、パサラさんに良い案でも有ったんですか?」

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