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ま、まさかアノ!?

「まあ、リーナ様方への罰は、

陛下方に連絡を入れて下して頂くとして、

あんたら、ナンカイイカン鹿?の子供らを

まさか、あやめてしまったりはしていないだろうね?」

もし、一頭でも子供が死んでいたりでもした場合

鹿の親達の怒りを鎮めるのが難しくなると考えたポラリが

街の代表4人組に対して問い掛ける


「ああ、それに関しては問題無いさ、お嬢さん」

「ジョン・スミス氏からは、御神水を造るには

生きたナンカイイカン鹿?の幼生体から

抽出した香りエキスが必要だと聞き及んでいるからね」

「小鹿たちは皆、手厚く扱いながら暮らして貰っているよ」

「ああ、この街で一番大きかった中央公園を潰して、

彼らの飼育スペースを造った程だからね」


「そうかい、どうやら最悪の状況だけは回避できる様だね」

「鹿刺しが食べられなくて残念」

「でも、親鹿たち以上に神経質でデリケートだと思う

小鹿たちを良く飼育出来てるっすね?」

「そう言われて見れば、確かに

そうですね・・・」


「ハッハッハッ、確かに普通の街や村だったら

小鹿たちの飼育は難しかっただろうね」

「そう、しかし僕らの街には『彼』が居るからね!」

「ああ、彼無くしては、

僕らもナンカイイカン鹿の子供を飼育しようとは

考えられなかっただろうね・・・」

「あの、天才テーマーとして名高い『ジョゼッペ爺さん』が

居なければね!」


「ジョゼッペ爺さん?」

「知らん」

「ジョゼッペ爺さんって、もしかしてアノ

擬態ぎたい』の二つ名を持つテーマー

『ジョゼッペリーノ・ジョゼッペリー』の事っすか?」


「代表さん達が話してる人の事を

知ってるんですか?サナエさん」

首を捻るポラリらに対して、

その人物の事を知って居そうな発言をしたサナエに対して

コインが問い掛ける


「うん、あの人達が話しているジョゼッペ爺さんって人が

アタイが聞いた事がある人物なら、

確かに、警戒感がハンパ無く強いナンカイイカン鹿?の

子供らでも手懐けられるかも知れないっすね」


「その、サナエさんが聞いたっていう人物は

どんな人なんですか?」


「うん、私が冒険者になる随分と前に引退をした

元冒険者の天才テーマーらしいんっすけど、

『彼が手懐けられない魔獣は居ない』とまで

周りの人々からは言われていたそうで、

この国の冒険者たちの間では伝説みたいに

語り継がれている人物っすね」


「へ~、テーマー出来ない魔獣が居ないとまで

言われていたなんて凄いですね、

僕が聞いた事がある話では、

テーマーの人が魔獣を従魔にする為には、

自らの強さを示して屈服させるって聞いたんですけど、

それからすると、そのジョゼッペ爺さんって人は、

かなりの強さを持った冒険者だったんですかね?」


「いいや、アタイが聞いた話では、

こと戦闘に関してはカラッキシだったらしいっすね、

彼が天才テーマーとして名を馳せて居たのには

彼の二つ名である『擬態』が関係していたそうなんっすよ」


「ギタイって、動物や虫なんかが

周りの風景などに溶け込んで自らの気配を消し去る

あの『擬態』の事ですか?」


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