ここは国債か?
コロナで自粛休業している、工場とか学校の工事で
逆に忙し過ぎる・・・(T_T)
「こんな感じで如何かな?コイン君」
「コイン君の注文通りに近い仕上がりに
なってると思うんだけどね」
博士の指示に従って
コインが欲しい幅や厚みを持った『バネ紐』を
作製した助手のビーサンとシーサンが、
現物をコインへと差し出しながら告げる
「おお!良い感じの弾力ですね、
寸法的にもピッタリな感じだし、
早速ですから、僕のパンツのウエストに
入れて見ますね」
バネ紐を受け取ったコインは、
何度かビヨンビヨンと伸ばして見て
その弾力を確かめてから、
博士から、コインが欲しかったサイズの品物を
助手の2人に造らせてみると聞いてから、
ウエスト部分を折り返して縫い
袋状になったパンツへと通して見る事とした。
「ほう、ズボンのウエストを縫い付けてから
何を作って居るのかと思えば、
その道具は、そう使う為の物じゃったんじゃな」
博士が、パンツのウエストに、
スイスイと器用にバネ紐を通すコインを見て
感心する様子で、そう告げた。
「ええ、パンツを縫ってる時に、
ここに、バネ紐を通すなら必要だなと思って
作ってみたんですよ」
そう言いながら、パンツのウエストにバネ紐を通す
コインの手には、頭に小さな木の玉があり、
その玉に巻き付けたハリガネの先に、
バネ紐を通して引っ掛けられる様にリングと
なっている道具が握られていた。
「うむ、バネ紐を実際に商品として売り出す際には、
その道具もセットで売り出した方が、
普及するのが早まりそうじゃな」
「バネ紐の幅に合わせて、幾つかの大きさで
作って置いた方が良さそうですね」
「コイン君が儲かるタネが、また増えそうだね」
「僕が儲かるタネですか?」
シーサンの言葉を聞き留めた
コインが尋ねる
「うん、バネ紐のアイデア料に加えて、
その道具のアイデア料が加算されるからね、
一変には、そう金額が行かないだろうけれど、
長い目で見れば、相当な金額が稼げるんじゃ
ないのかな・・・」
「えっ!?商品の命名権だけじゃ無くて、
アイデア料っていうのも貰えるんですか?」
「そりゃ、そうじゃろ、
スプリング・スライムの素材へと新たな
使い道を考えだし、
しかも、それが老若男女を問わず需要が
見込めるんじゃからな、
アイデア料が、売り上げの何パーセントに
設定されるのかはマダ分からんが、
商業ギルドの特許認定期間が切れるまでの間に
かなりの金額となるじゃろうな・・・」
「へ~、こりゃ一つ、
コインに、美味しい物でも御馳走にならなきゃ
ならないかね~」
「良い投資話が・・・」
「アタイが、お金に困った時には
無利子で融資して欲しいっすね」
「ハハハ、まだ、そんなに売れるのかは
僕には分かりませんが、
もし、そんな臨時収入が入った際には、
皆さんの御期待に添える様にしたいと思います。」




