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コケシ

「しかし、その『センプウキ』とか申す

魔導具をモデルとして、

ヒコウセンの推進装置を造るとしても、

ワシが目指す魔法を使わずに空を飛ぶ為には、

何らかの人力を利用した動力源が必要となるのう・・・」

博士が考え込んだ様子で、そう呟く


「人力でプロペラを動かすなら、

手で動かすんじゃ無くて、

脚力を利用した方法を考えた方が良いですよ」

正解的な方法が記憶にあるコインが、

つい、アドバイスの言葉を送ってしまった。


「うん?あの推進装置には、

その、プロペラとかいう名が付けられて居るのか?」


「え?え、ええ、確か、

僕が読んだ本には、そう書かれてたと思いましたね」


「ふむ、プロペラ・・・プロペラか・・・

では、ワシらも、そう呼ぶ事とするかのう

して、コイン君、確かに手を使うよりかは、

足の力を利用した方が、

長く強い力を維持できるであろう事は

理解出来るんじゃが、

手でなら、プロペラと繋いだ円盤に突起を設け

それを握って回す事により、

プロペラを回せるであろうと思うんじゃが、

手程に器用には使えない足の力を、

プロペラへと伝えるのは難しいのでは無いのかのう?」


「ああ、それだったら、

ペダルとギアを使えば良いんですよ」


「ペダル?ギア?」


「あっ!え、え~と、ですね、

ペダルというのは、

こんな風に腰を下ろした状態で足を乗せて回転させる物で、

ギアというのは、それと、こんな感じに組み合わせて使う

歯車の事ですね」

コインは、先程シーサンから貰ったメモ用紙に、

ペダルやギアの形状を絵を描いて

博士らに説明をした。


「おおっ!なる程のう!

確かに、この様な仕組みを造り上げれば、

効率良く、足の力をプロペラへと伝えられるのう」

「コイン君、君って冒険者よりも、

開発者の方が向いてるんじゃないのかい?」

「僕達と一緒に、世界をビックリさせるような

発明をしてみようよ!」


「い、いえ、これは僕が考え出した物では無くて、

勇者様の国に有ったという、

数々の、人力で動かす道具が記載された本で

仕入れた知識ですから、

別に、僕が開発者に向いているとか、

そういう訳では無いんですよ」

コインは、思わぬ方向へと話が進み始めたのを受けて

蟀谷こめかみにタラリと汗を流しながら、

そう言い訳をする


「何!?その様な素晴らしい内容の本を

読んだ事があると言うのかね!?

勇者に関して書かれた書物の収集家として

この国でも広く、その名を知られた

レッドの父親のコレクションでも、

その様な神本を目にした覚えは無いぞ!」


「えっ!?レッドさんのお父さんって方は、

それ程の専門家で在られたんですか!?」

コインは、博士の親友の、

レッドの父親と言う人物が、

ちょっとした勇者マニア程度と考えていたので、

博士の言葉を聞いて、ちょっとビックリした。


「して、コイン君!

その、神本のタイトルは憶えて居るのかね!?」


「え?ほ、本のタイトルですか?

え、え~と、た、確か~何だったかな~・・・そ、そう!

多分なんですけど『大人のオモチャ図鑑』とか何とかいう

タイトルだったと思いますね」

コインは、とっさに頭に思い浮かんだ

架空の本のタイトルを博士へと告げる


「おおっ!?『大人のオモチャ図鑑』か!

何故か、そこはかと無く心にワクワク感が湧いて来る

素晴らしいタイトルじゃな!

そうと聞けば、早速、出入りの商会の者達に、

世界中の、本屋や図書館を当たらせねば!」


「そ、そうですか、当たらせて仕舞いますか・・・」

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