ホネホネ~!
「それじゃコイン、ブーストしてくれるか」
ポラリが、コインに向かい告げる
「はい、分かりました。
・・・『コイン・ブースト!』」
コインは、頭の中で『マイ・バンク』から1円と、
新しく現れた項目である『ダブル』を選択してから、
ユニーク・スキルのブーストを唱えた。
「良し、そんじゃグレソム爺さん、
いつもスケルトンを呼び出す時の様な感じで、
土木と建築、それと一応警備用のスケルトンも、
呼び出すのをイメージしながら、死霊魔法を唱えてくれるか」
「了解じゃ・・・『スケルトン召喚!』
・・・な、な、何じゃコリャ~!?」
グレソム村長は、ポラリが告げた通りのイメージで、
いつもの様に魔法を使い、結果、
通常では考えられない程の、
その、視界を埋め尽くさんばかりに溢れ返っている、
スケルトン達を見て驚愕の声を上げた。
「は~、分かっちゃいたけど、
こりゃまた、凄い数のスケルトンだねコリャ」
「壮観」
「この場所にしといて正解でしたね、
村の広場の3倍は広さがある、この空き地でも納まり切れなくて、
隣接した草原や森の方まで埋め尽くされているみたいですから・・・」
「オレ、こんなに沢山のスケルトン見たのは、
生まれて初めてっすよ」
この結果を、ある程度は予想していたコイン達は、
この様相を見ても皆、落ち着いていた。
「こ、これが、コインのユニーク・スキルの持つ力なのですね、師匠」
「そう」
「なる程、確かに、この力は、
私共の様な、魔法を掌る者達に取っては、
喉から手が出る程に欲しい力でありますね」
「そう、だから極秘で」
「はい、分かりました。
師匠達とパーティーを組んでるとは言え、
コイン君が四六時中、
師匠達と行動を共にしているとは限りませんからね」
「まあ、その辺の事は、
グレソム爺さんが、心に留めて置いてくれれば良いから、
夜が明けちまわない内に、作業を始めちまおうよ」
「そうですね、これだけの人数のスケルトンが居れば、
外堀を掘る担当と、木を切り出して板に加工する担当、
それから、板塀や仮設住宅を建築する担当なんかに、
分かれて作業が出来そうですもんね」
「スケルトンでも、『人数』って言うんっすかね?」
「うむ、そうじゃな、
それでは、ホネタロウらは何時もの様に村の警備に当たって貰い、
その他の者達は、其々に向いた作業に当たってくれるか?」
『『『『『ハイ!オヤカタ様!』』』』』
『『『『『『ホネホネ~!』』』』』』
「「「「「スケルトンが喋った!?」」」」」
「うん?何でグレソム爺さんまで一緒になって驚いているんだ?」
ポラリが、皆と一緒に驚いている様子のグレソムを見て尋ねる
「い、いや、普段、ホネタロウ達とは、
念話の様なものでコミニュケーションを取っておるんじゃが、
言葉を発するのを聞いたのは初めてなんじゃよ」
「へ~、普段は喋らないのかい、
そんじゃ、これも、コインのスキルで魔法が強化された影響なのかね」
「多分、そう」
「良く聞いてみると、
ちゃんとした意味がある言葉を話しているのは、
ホネタロウさん達だけで、
その他のスケルトンの皆さん達は『ホネホネ』言ってるだけみたいですね」
「やっぱ、もともとの霊が持ってる、
ポテンシャルみたいのが、あるんじゃないないんっすかね?」




