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解決法

「ワシとしましても、

知らぬ仲では無い近隣の村からの申し出なので、

出来る限りの事はしてやりたい所なのですが、

ウチの村で受け入れられる上限を超えてしまって居りますゆえ、

何ともしがたいのですじゃ」


「いっその事、

最初に、この村を造った時の様に、

スケルトンを使って敷地を拡張したら如何どうなんだい?」

「夢のスケルトン・ランド」

「そうですよね、今の堀や塀を、もっと拡張して、

100人ぐらいを受け入れられる様にすれば、

良いんじゃ無いんですか?」

「いっその事、街に昇格出来るぐらいの、

人数が住める規模にすれば良いんじゃ無いっすか?」


「それが可能であれば、そうしたい所なのですが、

この村を造った当時とは治安が変わった事から、

そうも行きませんのじゃ」


「当時と治安が変わったって?」

ポラリが尋ねる


「はい、師匠たちが御存じかは分かりませんが、

最近、この国の魔獣達が強くなって来て居りますのじゃ、

ワシが使役できるスケルトンの人数が決まって居りますゆえ、

この村の警備と、土木作業を同時に進行するには、

スケルトンの人数的に無理がありますのじゃ」


「そういや私らも、

あちらこちらで、魔獣が強くなってるって話は聞いたね、

なる程、警備と土木が同時に行えないんじゃ仕方が無いね」

「修行不足」

「自分の村の人達を危険に晒すんじゃ

本末転倒ですもんね」

「まずは、自分の村の安全が第一っすね」


「はい、という訳で、

残念ながら、あの村からの申し出を断っとる訳ですじゃ」


「私らが暇だったら、

村を拡張する為の土木作業をしている間の、

何週間かの警備ぐらいしてやるんだけれども、

如何せん、クエストを受けに向かってる最中だからね、

流石に、何週間も足を止める訳には行かないさね・・・」

ポラリが苦渋の表情を浮かべながら告げる


「・・・コイン」


「何ですか?パサラさん」


「グレソムに、ブーストを使って」


「え?良いんですか?

僕のスキルを秘密にしなくても・・・」


「グレソムなら大丈夫。」


「まあ、パサラさんが、そう仰るなら、

僕の方はオッケーなんですけど」


「そうだな、グレソム爺さんなら大丈夫だろう

コインに面倒事が起きれば、

一緒に行動している、師匠のパサラにも、

迷惑が掛かるぐらいの事は分かるだろうからね」

「そうっすね、コインのスキルの事ぐらいであれば、

ウチらのパーティーの実力なら、

そうそう、手出しが出来るもんじゃ無いっすよね」


「先程から、師匠たちは何の話をされて居られるのですかな?」


「グレソムさん、この事は内密って事でお願いしたいのですが、

僕のユニーク・スキルは、

自分や他人の魔法を強力にする事が出来るんですよ」


「何と!?本当に、その様なスキルが実在するのですかな!?」


「ああ、ホントだよ爺さん、

コインのスキルの能力に関しては、私らが保証するよ」

「実証済み」

「多分、僕のスキルを使えば、

普段より多くのスケルトンが使役できると思いますんで、

土木作業の方もアッと言う間に終わると思いますよ」

「そうっすね、人海戦術で攻めた方が良いっすね」

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