例え、我が太股はち切れるようとも・・・
「それじゃ、僕達は、これで失礼しますね」
特別クエストの目的の品である薬草、
ケルーを無事に入手したコインら一行は、
『ガンセキの街』に帰るべく、
見送りに来たマッキーとビッガーに別れの挨拶をしていた。
「色々と世話になったね、
ガンセキの街の、タメゴロ街長さんには上手い事言っておくから、
連絡がくるのを待ってておくれよ」
「お達者で」
「お世話様っす!」
「いえいえ、こちらこそ、お世話になりました。
皆さんの御蔭で、怯えて暮らす毎日に終止符を打つ事が出来ましたし、
色々とボクらが、お世話になったオヒトヨシーさんにも、
ケルーの売買で、恩を返す事が出来そうなので良かったです。」
「また、ホットドックやポップコーンが食べたくなったら、
皆さんで、いらして下さいね」
着ぐるみなので表情は分からないものの、
マッキーとビッガーの声からは、ホッとした感じが伝わって来る
「そう言えば、お二人に聞き忘れてましたけど、
この遊園地って、千葉県にあるアノ有名な、
大人気の遊戯施設がモデルですよね?」
「ええ、東京ディz「スト~ップ!」ど、どうしたんですか!?コインさん、
突然、その様な大声を出されて・・・」
「言い忘れましたが、こちらの世界では、
アノ施設の固有名称は、『禁則事項』的な扱いとなってるんですよ、
言うなれば『名前を言ってはいけないアノ施設』と言ったところですね」
「へ~、そうなんですか、
では、ボクも『某・遊戯施設』と呼ぶ様にしますね、
確かに、ボクが造ったココは、あの『某・遊戯施設』がモデルですね」
「やっぱり、そうなんですね、
あの、世界的に有名な物語に出て来る、お姫様のお城や、
ジェットコースターの形状なんかが似てると思ったんですよ、
あそこまで精巧に模写する事が出来るって事は、
お二人とも、かなりのリピーターだったんですか?」
「いえいえ、ボクとビッガーは、
あの『某・遊戯施設』で働いていたんですよ、
まあ、確かに、あの場所が大好きだって点では、
リピーターの皆様と同じですけどね」
「ワタシ達は、さっきコインさんの話しに出て来た
お姫様のお城で働いていたんですよ」
「えっ!?マジですか!?
へ~、凄いですね、あそこで働いていたなんて、
やっぱ、お二人とも、
今みたいに、何かのキャラクターを演じられていたんですか?」
「いえいえ、ボクとビッガーは完全な裏方だったんですよ」
「ワタシ達のお仕事は、お客様方から見えない場所で自転車を漕いで、
お城の照明に電力を供給していました。」
「まさかの人力発電!?」
「ええ、お城でのボクらの仕事ぶりが、偉い人達に認められて、
こちらの世界へと召喚される直前には、
夜に行われる、電飾の大行進の電力も担当していました。」
「流石に、あれだけの数の電飾を点灯させるのは、
ワタシ達でもハードだったわね」
「まさか!あの大行進さえも!?」




