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モツは捨てたらアカンで!

「はぁ・・・楽しみにしていた初魔法は、とても残念な結果に終わってしまったが、

気を取り直して魔獣の解体でもするかな、

え~と、剣で解体するわけにも行かないだろうから、

魔導リュックの中に解体に使えるナイフでもあるかな?」

コインが魔導リュックの中に手を突っ込んでみると、

頭の中に、解体用のナイフが入っているとの情報が浮かんで来た。


「おおっ!流石さすがは、女神ちゃん(小)だな、

ホントに大事な事柄ことがら以外いがいの事には、そつが無いぜ」

コインは魔導リュックから解体用のナイフを取り出すと、

さやから抜いて刀身をながめてみる

「うん?鞘を見た時にも感じたけど、この解体用ナイフは使用感があるみたいだな、

剣や革防具が新品同様だった事から考えると、

このナイフは元々コイン君が持っていた品物なのかも知れないな、

コイン君は解体スキルを持っていたみたいだし・・・」

コインは、まず小川にひたして血抜きをしてあった兎の様な魔獣を引き上げると、

小川のほとりに転がっていた大きな石の上へと乗せてから、

解体をこころみてみる事とした。


「おお~!すげぇな解体スキル、日本に居たころは魚一つさばいた経験けいけんも無いのに、

自動的に手が動いてサクサク解体されて行くじゃん!」

コインが、ナイフを手に魔獣の死体へと近づくと、

勝手に手が動き出して皮をぎ取り、肉や内臓ないぞう、骨、魔石などを仕分けてくれる、

兎魔獣の解体を終えると、続けていのしし魔獣の死体も小川から引き上げ同じ様に解体をした。


「素材として使える物と、使えない物が何となく分かるのは便利だな、

ふ~ん、同じ骨でも猪魔獣のは使えて、兎魔獣のは使えないのか、

使えない部位と、食べられない内臓なんかは穴を掘って埋めて置けば良いかな・・・」

コインは、肉や食べられる内臓などを小分けにしてから、

森で見つけた大きな棒葉ほうばに似た葉にくるんでから蔓草つるくさしばると、

解体スキルが使えると判断した素材と共に、魔導リュックへと収納しゅうのうした。

そして、先程さきほど言った様に不要ふような部位は、落ちていた木の枝で穴を掘って埋めた。


「よし!これで、解体も終わったし、

残念ながら、僕の魔法が使い物にならなそうな事も確認できたから、

女神ちゃん(小)が言っていた

この先に、あるっていう村にでも向かう事とするか」

コインは、森の出口に広がっていた広場を後にすると、

草原の中に、真っ直ぐ伸びる一本道を村へと向かいテクテクとあゆみ始めた。

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