返事がない、ただの死に損ないのようだ…
初めて投稿します。
長く書きます。
息ができない。
吐き気がする。
暑い。
寒い。
苦しい。
身体が重たい。全身から出血している。
身体に力を入れてなんとか立ち上がろうとする
だが、少し力が入ったと思うとすぐに抜けてしまい
うまく立ち上がることができない。
「あぐっ!」
どうしようもなく、俺は地面にうつ伏したまま
誰かに助けを求めるように言葉になっていない
声をあげる、そのままどうしようもない疲労感に
見舞われ意識を保っていられるのがやっとになった
もう声をあげる気力はなく、考えることに徹する。
俺は考える
俺は考える
俺は考える
意識が遠のいてゆくなか、自分がいま階段の
一番下にいることを理解する。
それ以上は分からない…
虚ろな瞳も次第に閉じてゆく
俺が俺の知っている俺じゃなくなる
自分が消えてゆく
自分が人生の何に期待し、何に渇望していたのか
自分が人生の何に嘆き、何に絶望していたのか
消えてゆく
さっきまで感じていたはずの痛みや不快感も
感じなくなってきた。
今まであったはずの大切なものが消えてゆく
だが、不思議と恐怖は感じていない。
ただ元に、元いた場所に帰るだけだ…
そう自分を消してしまうことさえ何もかも受け入れ
瞳を閉じると、視界がまばゆい光に包まれた
その瞬間、奇妙な声が聞こえてきた。
しかし、聞こえたという表現は少しおかしいの
かもしれない。だってその声が響いたのは
自分の頭の中だけなのだから、
「あっ、ちなみに、死んでしまいますと、今まで
稼いだ所持金が0になりますがよろしいですか?」
俺は一呼吸置いて答える。
「いい訳ないだろ‼︎」
全身に力が入った。