ほうおう
また《失敗作》の一人と同じ部屋になった(部屋か?)。
鳳凰。
「んな?なしたん?Sクラスさん。今日は不機嫌な日なんか?」
「いえ。別にそんなことはありませんが。どうしてですか?」
「ん?なんかそんな気がしてん。霊亀とはなんかあったんか?」
「いえ。とくになにも」
「そうかい・・・」
特徴的な喋り方をする彼女は《失敗作》の中で唯一の女性だ。
そういえば、霊亀が10歳より前の記憶が無いといっていたが、
この人はどうなんだろう。
「あのー、鳳凰さん」
「鳳凰でええよ。」
「鳳凰さんって10歳より前の記憶、ありますか?」
「ないんよ。」
「やっぱりですか。」
「ふうん、じゃあ霊亀から聞いたんやな。ってことは、
Sクラスさん、あんたもないん?」
「無いですね。」
「ふうん」
そういって、鳳凰は僕に背を向けた。
《失敗作》の皆さんは背を向けるのが好きなんでしょうか。
「やっぱうちら仲間なんかねえ。」
「さあ。《失敗作》の皆さんはみんなそうなんですか?」
「うん。そうよ。だから、失敗作ってな。」
「なるほど・・・。」
「あと、この噂って知っとるか?」
「・・・?」
「うちらはもともと実験台だった・・・ってな?」
「なんの?」
「・・・超能力?」
「非現実的すぎやしませんか。」
「さーね。でも、そうゆううわさもあるんよ。」
「へえ。だったらぼくが強いのはそれなんですかね。」
「ううん。わからへん。」
そういえば今日は僕の“見世物”の日だった気がするが。
こないのかな。看守。
「そういえば、今日はお休みの日らしいで。
“見世物”も禁止らしい。」
「あれですね。お偉いさんが来るんですね。」
「たぶん、そうやな。ま、何にもなくて、ええけどね。」
その日、その来たお偉いさんは、囚人の一人に殺されたそうです。
まるで、計画されていたかのように。
囚人に変装した人に、殺されたそうです。
この情報は情報屋から聞きました。
情報屋メディ。
彼は、看守の一人で、元・囚人。
彼の情報によると、殺されたお偉いさんは、前に突然、出所した
囚人に、よく似ていたそうです。
すいません
では、推理してみてください。
どうしてお偉いさんが殺されたんでしょうか。
そして何故、彼が囚人に似ていたんでしょうか?
皆様の推理待ってます。
この謎は多分次回解けます。
最近コメントがこなくてさみs((