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-絆-


それからテオスとルイカは再会できずに、長い時が流れた



[テオス]すまない…ルイカ、君にこんな姿は見せられないよ…


テオスはそう独り言をつぶやいて、少し後悔していた


 

[ルイカ]テオスに会いたい…


[マ]ルイカ きっとまた、巡り会えるさ


[マ]君はこれからどうするんだい?


[ルイカ]テオスに会いに行く…まだこの街にいるはずなの…


[マ]じゃあ俺も行っていいかい?、テオスの事も知りたいし、シャルファットについて知っておきたい事もある


[ルイカ]多分彼はプレイヤーギルドで生計を立ててるはず、彼の魔法は特別だったわ…




 テオスは天才だった あらゆる魔法を極地まで修えていた


[ルイカ]彼は魔法を使い暮らしているはず…、プレイヤーギルドに行けばきっと、この街最高の魔法使いとして知られてるはず…


[マ]分かった、行ってみよう


そうして俺等は、運命に導かれる様に進んでいた


10分ほど歩き、プレイヤーギルドに着いた


[マ]すいません、テオスと言う名のプレイヤーを探しているんですが…


[受付]テオス?知らねーなぁ、どんな見た目だ?


[マ]かなり年老いていて、薄暗い雰囲気だ、魔法を使っていると聞いてるんだが


[受付]そいつ…


[マ]?


[受付]そいつはジュートだ…


[受付]お前さんが言っていたテオスと言う名前ではないが、話を聞く限りジュートと言う人間とそっくりだ…


[マ]ジュート…そうか!


[マ]あの人は名前を聞いた時に、自分をジュートと言っていた、だがテオスとは言っていなかった


[マ]それは、ルイカに何か起きてしまうのを恐れているからだ…


[受付]あんたら、もう早く帰ったほうが良い…風が強くなるぞ…


 外は雨と風で荒れていた、そんな中、一人の男が近づいてきた


[?]クエストの依頼を頼みたいんだが…


[受付]おいジュート!、あんたに、客だぜ…


[テオス]…!


[ルイカ]テオス!


[テオス]ルイカ…


そう言うと、ルイカはテオスのもとに駆け寄り、抱きついた


[マ]テオス…貴方はずっとルイカの事を思っていた、そうですよね?


[テオス]取り敢えず、場所を変えよう


俺達は席に座り、話を始めた


[テオス]さっきの質問、確かにそうだが、私はずっとシャルファットに復讐するために長い年月をかけてある研究をしていたんだ…


[マ]何の研究をしていたんだ?


[テオス]貴方はボードゲームをした事はあるか?


[マ]ボードゲーム?無いな…それがどうしたんだ?


[テオス]ボードゲーム「マスターオブレボリューション」に出てくる若返りの薬、それをこの世界で出来ないかと考えていたんだ…私はシャルファットに老災魔法をかけられてしまい、こんな惨めな姿になってしまった…


[テオス]それにルイカ、本当にすまない…君の人生を壊してしまったよ…


[ルイカ]テオス…私は今までずっと貴方の事だけを考えていたの…今どうしているか、生きているのか…


[ルイカ]マロさん、本当に感謝しています…何て恩を返したら良いのか…


[マ]いや、君達の事を見届けられて、俺も幸せさ、所でハル クロスファイアについて知っていることはあるか?


[テオス]ハル クロスファイアか、彼とは会ったことがある…


[マ]話はしましたか?


[テオス]彼とはある小さい街のギルドで会って、クエストを一緒に行ったよ、それに彼はこんな事を言っていた…


[クロスファイア]あんた、何故こんな街に居るんだ、こんなに凄い魔法を使える人はみたことがない…


[テオス]あぁ、それはこの街にある遺物を探しているんですよ


[クロスファイア]遺物ってもしかして、メリタァの事か?


[テオス]その通り、メリタァを探しています、だがなかなか見つからなくてですね…今日はやけ酒ですよ…


[クロスファイア]あんた…メリタァが何故見つかりずらいか知っているか?


[テオス]いえ、何故ですか?


[クロスファイア]メリタァについてはこんな噂が有るんですよ…


 遥か昔から存在しているメリタァと言う遺物には一つの物語が関係している。


この世界の神と言い伝えられているクロノ・ブランドという男の物語…


 時は18世紀 ギリシャで彼は妹と暮らしていた


[クロノ]おーい!ミラ!


[ミラ]クロノお兄ちゃん、見てみて!私が作ったお人形さん!


[クロノ]ミラはお人形を作るのが本当に上手だね!

お兄ちゃんにも作ってくれるかい?


[ミラ]ありがと!でもミラのお人形さんは出来が悪いって言われたの…


[クロノ]そんなことない!、誰に言われたのさ?


[ミラ]お遊戯会のときに、アイン君にこういわれたの…


[アイン]お前その人形なんだよ!気味が悪いし気持ち悪いな!そんなの捨てちまえよ!


[クロノ]アイン、彼は確か王の息子だったはず…なぜそんな子が会に居るんだ…?


[ミラ]あの子お父さんと一緒に来てた、それに、お金の話を先生としてた…


[クロノ]そのお父さんは何て?


[ミラ]何かね、このしせつはもう無くなるって…


[クロノ]そんな…せっかくミラの居場所を作ってあげられたと思っていたけれど、何故なんだろう…


[ミラ]ううん、ミラ大丈夫、お兄ちゃんがいてくれたらそれで良いの!


[クロノ]ミラ…じゃあ今からご飯を食べに行こう!


[ミラ]やったー!じゃあ、スパナコピタがいい!


[クロノ]よーし、じゃあ着替えて行こっか!


 そうして街へと出て行った


[クロノ]そういえば、今日はお祭りがあったね、なんて言ったっけな?


[ミラ]あー!ルベルカリア祭!


[クロノ]そうそう!ルベルカリア祭だ!


そうして歩いていると、お店に着いた


 コンコンッ


[クロノ]すいません、ごめんください


[受付]はい、2名様ですか?


[クロノ]はい!2名でお願いします!


[受付]では、こちらの席へどうぞ


[クロノ]ミラは、スパナコピタ、じゃあお兄ちゃんは…


 ドンッ


 ドアから大きい音が鳴った


[クロノ]何かあったのかな?


 店に一人の男が入ってきた


[?]おい…酒をくれ…


[受付]お客様…

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