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第1話


挿絵(By みてみん)





 …ん、んん〜




 長いこと夢を見ていた気がした。


 頭の中がぼんやりする。


 さっきまで、教室の中にいた。


 6限目の授業が終わって、みんなと話し合ってた。


 空にかかった夕陽が窓際のカーテンのそばにちらついて、グラウンドの上に泳ぐ木漏れ日が、——少しずつ濃くなっていき。



 

 …今、何時だっけ?



 体がスースーする。



 ってか、暑い…?



 爆音で響く心臓が、耳の奥から聞こえてきた。



 今にも破裂しそうな勢いでバクバク音を立てている。



 加速して行く時間と、街に響くサイレンの音と——




 「じっとしてろよ」




 …じっと…してろ…?



 聞きなれない声が、さっと耳のそばを掠めた。


 艶のある銀色の髪と、耳に開いたピアス。


 透き通った白い肌が、胸の上についたホクロのそばに見えた。


 お、…大きい


 状況が呑み込めなかった。


 夢を見ているにしても、シチュエーションが謎すぎた。


 ふかふかのベットのクッションと、汗ばんだシーツ。


 コンクリートでできた天井が、木でできたシーリングファンの上に広がっていた。


 体の上に覆い被さっていた。


 彫刻で彫ったような美しい女性が。



 スタイル抜群の、——「裸」が。



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