表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

執筆能力向上企画作品

夕暮れの歌

作者: たかさば

夕暮れ時には、歌が流れている


誰も知らない歌が

誰も聞いたことがない歌が


夕暮れ時に流れる歌は、誰も聞くことができない歌


もうじき日が暮れますよ

もうじきに夜になりますよ

もうすぐ星が輝きますよ


おうちに帰って、休むのですよ

おうちに帰って、ご飯を食べるのですよ

おうちに帰って、夢を見るのですよ


明日も会いましょうね

明日も楽しみましょうね

明日もほがらかに過ごしましょうね


夕暮れの赤い色を背負いながら流れる、やさしい歌

夜の藍色を迎えながら流れる、おだやかな歌


夕暮れの歌を聞いていた誰かは、もういない

歌を楽しみにしていた誰かは、もういない


誰も聞くことが無くなった歌だけが、夕暮れ時に流れている


誰が歌を歌っているのかを知る者は、いない

歌を歌い始めた理由を知る者は、いない


夕暮れ時に胸が痛くなるのは、きっと……夕暮れの歌のせい


夕暮れ時に心が寂しくなるのは、きっと……夕暮れの歌のせい


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] わたしは夕方には寂しさしか感じませんでしたが、優しさもあったのですね。その両面をもつ、夕暮れ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ