2 拠点で事件
さてと、とりあえずアイテムボックスの中を確認でもしますか!
そう張りきって確認を始めた。
「ギャァァァァァァ!」
私以外誰もいない拠点で、悲鳴が轟いた。
最悪だ。いや。アイテムが消えてない事は安堵したが、これまでお金は自動で管理され、消費アイテムと素材アイテムが一緒に保管され装備等は別枠があったのだ。
私は綺麗に整理していたアイテムボックスが全てがひとつにまとめられているのだ。
もう予想出来るだろう。
そう全てがひっちゃかめっちゃかにまとめられたのだ。
地獄である。
これまでは所持制限があったアイテムボックスが無制限になったことはありがたい。
だがしかし数千種類の素材や装備類そしてかなりストックしてある消費アイテムが、とりあえずまとめてぶち込みましたと言わんばかりの有様である。
「嘘でしょ!?夢よね?誰か嘘だと言ってぇぇぇぇ!」
マリンは、この日最高の幸せと共に最悪の光景を目の当たりにしたのである。
今後の事よりもまずは、整理しなければならない。
とりあえず作業部屋へ行き装備や素材を少しづつ出して整理する事にした。
そうやって地道に作業すること数時間
アイテムボックスに保管していた少しのHP回復効果のあるの桃ジュースを飲みながら作業していたがそろそろお腹がすいてきた。
「流石にお腹がすいてきたなぁ。これまでは《サバイバル術中級》でキャンプ飯として直火にあてて焼くくらいしかしてこなかったからなぁ。どうしよう。お湯沸かすか文明の力を使って温めるかしかして来なかったからなぁ。適当にお肉でも焼こうかな〜」
拠点の雰囲気の為だけに作っていた見た目重視のキッチンを使う日が来るとは。
そう思いつつ先程整理していたアイテムボックスから兎肉として調理され売られているのを思い出して、ファナフーンの森によくいる定番の小型モンスターであるファーラビットの肉を取り出した。
「よしっ!沢山あるしとりあえずこのお肉を焼いてみますか!」
その勢いで自作した鉄のフライパンに火をかけ兎肉をフライパンの中に入れ塩をふりかけた。
裏面を焼こうとして兎肉をひっくり返そうとしたがフライパンにひっついて離れなはい。
そこで思い出した。昔初等教育時代に料理シュミレーションをした時にフライパンに油を入れてから調理しなければ大変な事になると教わった事を。
ただ肉を焼くだけでもこの難易度なの?お母さんはかなり高レベルの料理スキルを持っていたに違いない。っと言うかお母さんに感心してる場合じゃないよね。作り直すにしてもフライパン使えなくなったし。制作でフライパンを作るにしてもお腹空いたしなぁ。もうサバイバル料理でいいかなぁ。
そう考えながらも何かないかとアイテムボックスの中を探しているとクリスマスやバレンタイン等のイベントで気分だけ味わう為に買ったホールケーキやチョコレートがいくつかあった。
「いいものあるじゃん!甘い物は正義よね!おかげでホールケーキ1つを独り占めする夢を叶えられたし!過去の私は天才ね!これを食べたら整理の続きをしてある程度したらフライパン作り直すとしますか〜」
そう言いながら色々なフルーツが沢山乗った生クリームたっぷりのホールケーキを頬張りつつアイテムボックスから桃ジュースを取り出しそのまま少しだけ整理されたアイテムボックスの中を見ながらお腹を満たすのであった。
ちなみに作者本人は甘い物好きだけどそんなに沢山食べると胃がムカムカする人なので切り分けられたケーキを半分食べるだけで満足な人です。