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十三話 暴走の凛華

 陽が昇り始めて、まだ一時間と経っていないのに夏の日差しは容赦なくリビングに差し込んでくる。厳太郎は二十八度に設定されていたエアコンの温度を一度下げた。


「厳ちゃーん。お待たせ。朝ごはん出来たよ」


 ままぁがいつもと変わらない笑顔で、厳太郎に話しかける。


 白米に目玉焼き。焼き海苔に味噌汁。


 ままぁの作ってくれた朝食が、次々にリビングのテーブルに運ばれてくる。


「手伝おうか?」


「いいよー。厳ちゃんは座ってて」


 立ち上がろうとした厳太郎は、再び腰を下ろす。

 両手に持った味噌汁のお椀をテーブルに降ろすと、ままぁは厳太郎の対面に座った。


「いただきます」「……いただきます」


 厳太郎は白米を一口頬張る。ままぁは行儀よく正座をして、味噌汁をすすっている。


 昨日、厳太郎はままぁの胸の中で泣き疲れて眠ってしまったようだ。目が覚めると、すでに夜中でままぁも、厳太郎の頭を抱えて眠ってしまっていたようだ。

 起こすのも忍びないと思った厳太郎は、ままぁを抱えベッドに連れて行こうとしたのだ。そうしたら、急にままぁが目を開けて……自分の服を脱ぎ始めて……胸を、


「はぁー。昨日の厳ちゃん。吸いつきがすごかったぁ……」


「おぶっ!」


 お箸を持ったまま、ままぁは頬に手をあててうっとりと目を細めた。味噌汁をすすろうとした厳太郎は、ままぁの言葉に咳き込んでしまった。


「でも、まさか自分から授乳されに来るなんて……体は大きくなってもまだまだ子供ね」


「……言わないでくれ……頼むから」


 つい。ついなのだ。心が疲弊していて、ままぁの胸の中があったかくて……つい。

 恥ずかしさを隠すように、一気に白飯と味噌汁をかきこむ。味は分からなかった。


「厳ちゃん。ちゃんと噛んで食べなきゃだめよ」


 そんなままぁのお小言も無視し、厳太郎は目玉焼きもちゅるん、と口の中に入れた。

 しっかりと飲みこんだ後、ふぅ、と一息ついてままぁをしっかりと見据える。


「ままぁ」


「ん?」


 ままはは口端を上げ、微笑を湛えながら厳太郎に視線を向けた。


 そういえば『ままぁ』と呼ぶのはこれまであまりなかったかもしれない。少し抵抗があった。名前だとは分かっていても、やはり……。

 でも、今日はなぜかそこまで抵抗は無かった。


「朝食を済ませたら、少し出かけてくる。でも、今日は……」


「うん。ままぁは家にいるね」


「変な意味に受け取らないでくれよ。今日は少し自分だけで行きたいところがあるんだ」


「分かってるよ……頑張ってね」


 すべて見透かされているような笑顔だ。ただ、嫌な気持ちではない。


「んー……じゃあ、今日は何してよっかなー」


 ままぁがお茶碗とお箸を持ちながら、右に左に首を傾げる。部屋中を見渡すと、少し悲し気な表情を浮かべた。


「厳ちゃんが赤ちゃんの頃に買ったおもちゃ片づけようかなぁ……もうこんな大きくなっちゃったし」


 厳太郎もままぁと同じく、部屋中を見渡す。音が鳴るガラガラや木材の積み木などがいくつか床に転がっていた。遊んだ記憶は無いが、ままぁは懐かしむようにおもちゃを見つめている。


 厳太郎は昨日も授乳し、また一つ成長した。後、一、二回ほど授乳されれば、元の年齢にまで戻れるだろう。やっと元に戻れる。安心すると同時に、不安が胸に生まれる。


 今後、ままぁはどうすればいいのだろうか?


 このまま、家においてはおけない。もちろん、帰れる場所がないのなら、この地球で生活できるように、全力で支えていきたいとは思っている。しかし、厳太郎はまだ学生だ。生活資金や住まいなどの現実的な問題がある。律子に相談などできるわけもない。


「厳ちゃん? どうかしたの?」


 ままぁを見つめる厳太郎の表情が不安に満ちているのを心配したのだろう。ままぁが身を乗り出し厳太郎の顔をのぞき込んでいる。


「何でもないよ。心配してくれてありがとう」


 今なら素直に、お礼が言える。ままぁはにへっ、と笑うと、再び朝食に取り掛かった。


 ひとまず今後の不安は忘れよう。二学期が始まる前にやらなければいけないことがある。


 窓から外に目を向けると真っ青な空に、巨大な入道雲が伸びていた。今日も暑くなりそうだな、と厳太郎は思った。






 じりじりと照り付ける太陽と、押し寄せてくる湿気。


 数分歩いただけだったが、厳太郎の額にはいくつもの汗の玉が浮かんできている。熱気と格闘しながら、歩いているとまもなく目的地に到着した。

 視界いっぱいに、立派な日本家屋が存在感を発揮していた。


 今時珍しく、ヒノキで造られた門構えは美しいながらも威圧感を与えてくる。敷地も広く庭園には緑が多く植えられ、季節が移り変わるたび、様々な様相を見せてくれる。専用の庭師が手入れをしているらしい。


 ここは凛華の実家だ。


 幼いころは、特に気にもせず遊びに行っていたが、中学に上がるくらいからは頻繁にはお互いの家に行き来することはなくなった。特に凛華の家は醸し出す雰囲気から、厳太郎から訪れることはめっきり無くなってしまった。


 できれば、電話に出てほしい。と思い、何度も凛華のスマホにコールしているが、電話どころか、メールの返信すらない。


 わずかに口の中に渇きを覚えながら、門の横にあるインターフォンを押した。


 十数秒後、「はーい。どなたー」と思ったよりも、のんびりとした声が返ってきた。


「神宮寺、と言います。凛華さんはおられますか?」


 インターフォンの向こうでは一瞬、沈黙があったものの「あらあら!」と嬉しそうな声が聞こえてきた。すぐに、門構えの向こうでは、玄関の扉の開く音が聞こえてきた。ぱたぱたと軽快な足音が聞こえ、豪奢な門構えが開いていった。


「厳太郎君じゃない……! 訪ねてくるなんて久しぶり。改まった声を出してるもんだから最初分からなかった」


「突然訪ねてきて、申し訳ありません」


 厳太郎が深く頭を下げる。


 凛華の母親だ。


 目じりを下げ上品に笑う様子は、どことなく凛華に似ていると感じる。


 抜けるような清涼感溢れる水色の着物に、白地と藍色のラインが入った涼し気な佇まい。手入れの行き届いた黒髪は後ろで束ねられている。


 清涼感に溢れ、さわやかな風を思い起こさせる日本美人だ。


「あらあら。そんなにご丁寧に……昔はよく遊びに来てくれたのに、最近はあまり訪ねてくれなかったから、少し寂しかったわ」


 凛華の母親は、どことなくうきうきとしながら厳太郎を家の方へと案内した。

 凛華の家は、古くから続く豪商の家系だが、両親ともに穏やかで小さいころから厳太郎に対し好意的に接してくれている。


 幼馴染とは言え女性の家を気軽に訪れることはいけない、という妙な固定観念に捕らわれていた。これからは時折訪ねてもいいかなと思いながら、二階へと上がっていく。


 二階は洋室と和室があるみたいだ。一番奥の洋室が凛華の部屋だったと思い出す。薄れていた記憶がだんだん蘇ってきた。


「あの……ところで凛華先輩は……?」


 控えめに尋ねると、凛華の母親の笑顔が曇った。


「それがねぇ……一週間くらい前だったかしら。顔を真っ赤にして帰ってきて、なにかブツブツと言ってたのよね。それからはずっと部屋にこもりっきりで……何を尋ねても返事は無いし……食事はしているみたいだから大丈夫だとは思うけど」


 凛華の母親は頬に手をあて困り顔だ。


「厳太郎君。なにか心当たりはある?」


「あ……そうですね……心当たりは、まぁ」


 ありすぎて困る。が、言えるわけはない。凛華が自分に授乳しようとした、などとは。

 言い淀んでいた厳太郎に、凛華の母親は口を引き結ぶ。


「厳太郎君。年頃の男女なのだから、いろいろあってもしょうがないとは思うけど……」


 突然、凛華の母親は厳太郎の肩を強く掴んだ。


「責任はちゃんと取りなさいね」


 穏やかな雰囲気から一変。眼光鋭く、凛華の母親は厳太郎の目を見つめてくる。あまりの迫力に厳太郎は喉を鳴らす。何か変な勘違いをしている。


「あ、いや……変なことは何も」


 正直、責任を取ってもらいたいのはこちらです――とは思ったが黙っておいた。

 凛華の母親は厳太郎の肩を数度、ぽんぽんと叩くと再びやさしい笑顔を作った。


「それじゃ、しっかりね」


 そう言うと、今度は厳太郎の背中を豪快に叩いた。妙に軽い足取りで階段を下りていく。なぜあんなにうきうきとしているのだろう……?


 少々疑問ではあるが、誤解を解くのも疲れてしまいそうだ。


 一つため息をついて、凛華の部屋のドアへと向き直った。ドアに掛けられた木のプレートには「りんか」と可愛らしい丸い文字で名前が書かれていた。


「凛華先輩。厳太郎です」


 そう声をかけた瞬間。部屋の中から何かをひっくり返したような音が聞こえてきた。しばらく耳を澄ませていると「うう」と呻くような凛華の声。


「凛華先輩。大丈夫ですか?」


 慌てず騒がず。落ち着いて厳太郎はドアの向こうにいるであろう凛華に声をかける。

 すると、わずかにドアが開かれる。


「……げん、た、ろう?」


 かすれた声だった。いつもの鈴が鳴るようなさわやかな声ではなかった。


 ドアの隙間からこちらを窺う凛華を見ると、目は腫れぼったく、虚ろだ。ちょっと怖い。

 部屋の中はカーテンが閉じられているのか、真っ暗で熱気も立ち込めている。クーラーもつけていないのか? これでは熱中症になってしまう。


「う、ふふ、ふ」


「り、凛華先輩?」


 凛華は肩を小刻みに震えさせながら、くつくつと笑った。


「厳太郎……大きくなって……あなたも汚れちゃったのね」


「……何言ってるんですか。凛華先ぱ……」


 突然、部屋のドアが開け放たれたと思うと、凛華が厳太郎の腕を勢いよく引っ張る。部屋の中に連れ込まれると、厳太郎は凛華に押し倒されてしまった。


「一緒にもっと汚れましょう。一度黒く染まった心は二度と白には戻らないのだから」


 何言ってるんだ。この人!


「今この場には誰もいないわ。心置きなく快楽に身を投じましょう」


 ――――いやぁーん。若いっていいわぁ……!


 階下から凛華の母親の嬉しそうな声が聞こえてきた。


「ほらっ! 一階には凛華先輩のお母さんいるでしょ? 聞こえてきましたよね?」


「私には何も聞こえないわ……何も聞こえない」


 ――――あぁーん。私この年齢でおばあちゃんになっちゃうかもぉー。


 なんなんだ! この親子は!


 貞操の危機ではあるが、相手は女性なのだ。力の限り突き飛ばすわけにはいかない。そう思い、厳太郎の体へと伸びる凛華の腕を必死につかんでいると、ふいに柔らかいものが顔に押し付けられた。


「むごっ! 胸……押し付けないで……息が」


 ままぁのそれよりも、巨大なおっぱい。ふくよかな重量感は、厳太郎の口と鼻を圧迫してくる。さらに凛華は厳太郎の頭に腕を回し、放そうとしない。


「はあぁぁーん……げんたろーげんたろー」


 舌ったらずの甘い声を発しながら、凛華はくねくねと腰を動かしている。


「う、ぎぎぎぎ」


 酸欠で薄れゆく意識の中、厳太郎は腹筋に力を入れ凛華もろとも体を起こす。


 凛華が厳太郎の肩から、頭に腕を回した。押さえつける力が無くなったことにより、厳太郎の体は自由になる。体を起こし、厳太郎は思い切り、体を丸める。厳太郎の頭が、凛華の腕からすぽん、と抜けた。

「いやあぁぁあん!」



 扇情的とも思える凛華の声を無視し、厳太郎は部屋の明かりを点けた。

 最初に視界に入ったのは、凛華の姿だった。


 黒い髪は乱れ、上下グレーのスウェットという地味な恰好。自宅の部屋にいるのだから、別に変な恰好ではないが、普段の完璧な佇まいの凛華のイメージとは違い、少しだけびっくりしてしまった。


 凛華はくったりと、床に足を投げ出しうなだれていた。薄い生地のスウェトが凛華先輩の完璧なプロポーションを映し出していた。


「あ……すいません。つい思い切り……大丈夫ですか?」


「…………ひぐ」


 厳太郎が心配して声をかけると、凛華は大きく鼻をすすった。


「私の汚れた姿……見ないで」


「え、いや……別に汚れているなんて」


 必死に取り繕うが、凛華は嗚咽を止めない。


 どうしよう。これでは埒が明かない。このままでは、凛華は学校にも来られないだろう。明るくなったから分かったが、机の上には受験勉強用の教材が山ほど積まれていた。すでに凛華は将来に向けて歩いているのだ。それをこんなことで潰してはいけない。


「凛華先輩!」


 厳太郎が、ぐぐっと凛華に迫る。眼前に迫る凛華の瞳は、涙でしっとりと濡れており、水晶のように透き通って綺麗だった。


「あれは夢です! 忘れてください!」


 虚ろだった凛華の瞳が驚きに揺れた。


「あんなことあるわけないでしょう! 俺が赤ん坊だなんて……! きっと、夏の熱気で凛華先輩は夢を見ていたんです! ええ、そうです。間違いない!」


 って、自分は何を言ってるんだ。


「ゆ、夢……?」


「ええ! そうです。あの日、凛華先輩が俺の家に来たのも夢なんです! ましてやじゅ、授乳しようとしたこと、なんてっ……!」


 厳太郎は止まらない。とにかく元の凛華先輩に戻ってほしい。


「お、俺はっ!」


 大きく息を吸い込む。


「元の凛華先輩が、すきなんだあぁああぁぁぁ!」


 ここが、凛華の自宅だということも忘れ大絶叫。


 ――――あいのこくはくー!


 という声が階下から聞こえてきたが、ひとまず厳太郎は流す。


 息を整えていると、ぽけーっと厳太郎を見つめていた凛華の顔が見る見るうちに赤くなっていく。リンゴよりも赤くなってきたくらいで、そのまま後ろに倒れてしまった。


「凛華先輩!」


 すぐさま駆け寄ると、凛華は手で顔を覆い、足をばたつかせている。「ううう……」と小さくうめき声を漏らすと、指の隙間から厳太郎を覗き見てくる。すぐに指の隙間は閉じられ、耳から首筋まで真っ赤に染まってきている。


「も、もう一度」


 凛華が呻く。


「こ、ここで。近くで」


 そう言うと、自分の耳を指さす。厳太郎が凛華の耳に口を近づける。


「元の凛華先輩に戻ってください」


 小声でそうつぶやくと、凛華は「違う。その後」ともう一度呻く。


「元の凛華先輩が好きなんです」


「――――っ!」


 今度は凛華の背中が弓なりに反った。そのまま、うにんうにんと腰をくねらせ、足をばたつかせる。なんだか悪霊に憑依されてしまったみたいだ。


 凛華を哀れみの目で見ていると、突然動きが止まった。未だ顔を手で覆ったまま、ぴーんと足を突っ張り、微動だにしない。本当に壊れてしまったのか。


 そう思ったとき、凛華は顔から手を離す。浅い呼吸と真っ赤な顔は相変わらずだが、次第に落ち着くと厳太郎をいつもの凛とした表情で見つめてきた。


「厳太郎はやさしいね。大好き」


 突然の言葉に、厳太郎の胸は大きく跳ねた。


「でも、変なの。本当に夢だとしたら、なんで厳太郎は私の夢の内容知ってるの?」


「あ……それは」


 とっさに出た言葉だ。厳太郎は言葉に詰まってしまう。


 ふふ、と凛華は笑うと、立ち上がりカーテンを開けた。強い日差しが一気に部屋の中へと入り、厳太郎は眩しさに目を細めた。クーラーをつけると凛華はベッドに腰を下ろす。


「ごめんね。厳太郎心配かけちゃって」


 凛華は足をぷらぷらさせながら、何かを思い出すように天井に視線を移した。


「私、赤ちゃんの厳ちゃんを見てから、昔のことを思い出したの。小さなころ私を頼って、甘えてきてくれたのになーって。最近じゃ呼び方も言葉遣いも他人行儀になっちゃって、なんかやだなーって」


「そんな、他人だなんて」


「ううん。仕方のないことだと思う。厳太郎も物凄いしっかりしてるし、律子さんも厳しいしね。そうなっちゃうよ」


 凛華はスマホを手に取ると、なにやらメールと着信を確認している。


「あっ……響ちゃんからもこんなに……まずいなぁ……後で連絡しておかないと」


「響会長には、凛華先輩は風邪だと言ってあります。問題ないでしょう」


「それ」


 凛華がスマホをベッドに置いた後、厳太郎をジト目で見つめてきた。


「凛華『先輩』とか、敬語とか……それが他人行儀なんだよねー。昔はお姉ちゃんっていってたのになぁ」


「こ、これは中学生のころからなので、いまさら簡単に変えるのは……」


「えー……」


 凛華は不満そうな声を出しながらも、厳太郎に迫ってくる。ベッドが軋む。シャンプーと汗の混じった凛華先輩のどことなく妖艶な香りが、厳太郎の思考を鈍らせてくる。


「そんなこと言うなら、厳太郎をむりやりどうにかしちゃおっかなー……」


 凛華が厳太郎の首に腕を回す。微笑を浮かべたまま、厳太郎の唇を奪おうと――


「むりぃー! 授乳までしちゃったんだから、もうどうにでもなれって厳太郎襲ってみようと思ったけどむりぃー! 恥ずかしいよおおぉぉ!」


 凛華は狙撃されたかのように、後ろにすぱーんと倒れると、足をバタバタさせている。


「凛華先輩……声に出ています」


 どうしよう。ひどいキャラ崩壊だ。また階下から「ぎゃくれいぷー」とやばい叫び声が聞こえてきた。親子でのキャラ崩壊がやばい。


「それでですね。凛華先輩。一つ相談があります」


 枕を抱いて「むーむー」言っていた凛華は厳太郎の言葉に反応した。


「な、なに……厳太郎」


 凛華は体内の熱を吐き出すように、深い呼吸を繰り返していたのだった。

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