35/39
34 総帥
34
切り捨て侍が石田を切り捨てた、丁度その頃。
ボスはアジト地下のシークレットルームに佇んでいた。
カードキーを機械に読み込ませ、キーボードを操作していく。
モニターに写し出されたのは、一人の少年であった。
年の頃は15~16ほどであろうか。
黒いスーツを身に纏い、側には赤い眼鏡をかけたショートカットの女性秘書三人のメイドを侍らせている。
少年の姿を見や否や、ボスはひれ伏し、挨拶を述べた。
「久々にお目にかかります、総帥。此度はプロジェクトエデンの成果を報告しに参りました」
「そう固くならずともよい。顔を上げよ」
総帥と呼ばれた少年は冷静にそう呟き、ボスに顔を上げさせた。




