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2 我が日常

我々傭兵組織ブラックファングは、その名の通り暗殺や護衛を請け負う組織だが刀使いにして唯一の日本人という我の特性からなかなか我に任務を依頼する者が現れないのが目下の我の悩みのたねである。


しかしながら給料泥棒として環境にあぐらをかくともいくまい。


拙者は長き瞑想の時から漸く魂と解き放ち周囲を見渡そうとし、


「ぬおっ!」


頭部に軽い衝撃を受けた。


「あはは、さむちゃんおもしろーい」


「キャハハハハハハ、ぼーっとしてるとドタマぶち抜かれるぞぉ、新人」


拙者にデコピンをかまし紫のおさげを揺らしながら笑い転げているのは同じブラックファング構成員のサシャ·トリエスティン。


若干11歳の幼子にして潜入任務や暗殺のエキスパートである。


それを眺めニヤニヤと笑いながらヤジを飛ばすのがナージャ·ステンジャ。


オレンジのポニーテールがまるで文字通り馬の尻尾のように楽しそうに揺れる。


「お前ら、あまり外人をからかうな

それに発砲と勘違いされて撃たれたらどうする気だ」


葉巻をくゆらせながら我らがボスが軽くいなすように言った。


「はーい、ごめんなさーい」


「相変わらずしゃれが通じねえなぁ旦那は。もっと気楽にいこうぜ?」


悪びれる様子を欠片も見せぬ二人を尻目に、拙者は立ち上がるとボスに許可をもらい「外回り」をしに行った。


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