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20 光
その後も軍畑は数々の創作料理を味わうことになった。
一口噛むごとに軍畑の顔色は次第におかしくなり、遂にはうわごとを呟きながら笑いだした。
「遂に壊れやがったか。全く、自分の出してる料理を喰えないとはとんだお笑い草だな」
そう吐き捨てると、ボスは今食べさせていたうんこカレーの残りを勢いよく口に押し込んだ。
「ぐぼっがっぼぉっ···」
もはや人の言葉を話すことすら出来なくなった軍畑は死んだ目で糞を飲み込む。
その光景にボスはなんの感慨も示さず次の料理を用意しようとしたが、ボスの手が止まった。
ボスは意地の悪い笑みを浮かべると、軍畑に声をかける。
「喜べ、次の料理が最後だぞ。これを食いきることができたら解放してやろう」
軍畑の目に再び光が宿った。