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「閑話」 恋する乙女の休日

入学式という春の一大イベントも終わり、休日 ぽつりと家の中でぐうだらしている

変装少年。 中学生の時は様々な遊びのお誘いのメールやら電話が常に携帯電話を賑やかせてきたのだが......


(卒業と同時に携帯の機種も、メアドも変えたし......) 


今、自身の携帯に登録している人物は海外にいる両親と担任の黒羽葵のみ 


(あの先生 滅茶苦茶しつこかったなぁ___......) 


憔悴した顔で振り返る それは素顔を晒した入学初日の放課後


顔を真っ赤に染めた担任にやたらべたべたされたり、熱烈に身体接触してきたりと暴走を始めた獣に対してほとほとに困り果てた生真は折衷案としてRINE交換を申し込んだのだ。


唐突に揺れる携帯電話 相手を確認するとそこには「黒羽葵」


無視してもでるまでそれは鳴りつづけるのでしょうがなく手に取る 


「生真君!先生とデートしよ!!」


唐突であっけらかんとした自分を意に返さずに捲し立てる彼女


「全部私がプラン考えたから! あっ お金?大丈夫!全部私が出すから! ホテルの代金も______」 


ぎゃーぎゃーと自分勝手に話す彼女。普通の男なら美人でスタイルもいい彼女の誘いに間違いなく食いつくのだが......


「あぁ~ごめんなさい 今日予定あるんで無理です んじゃっ!」


速攻で電話を切る。たとえ用事がなくても行くことはなかっただろう。あれは完全に獣だったのだから___________________ 








「あ~きられちゃった」 


絶賛休日を自室で満喫中の私 黒羽葵は今 初恋をしている というのも.......


(あの顔見たら恋に落ちない女性なんていなわよ......)


最初はただの根暗で生理的にちょっと嫌な感じだった。 手入れのされていない荒んだ前までかかる黒髪にマスクをつける彼、 スタイルは悪くない むしろ良いとさえいえた。それゆえに惜しく感じる。身なりをきちんとしたら化けそうと.......


それから彼が理事長から聞いた変装少年のことを思い出した。 曰くその容姿故に中学では様々なトラブルに見舞われていたと...... これでも乙女の端くれ 今までに恋はしてこなかったけど

イケメンには興味がある。


小さいころから憧れてやまなかった白馬の王子様.....は言い過ぎカモだけど、彼が気味悪がれてまで隠そうとする容姿が気になり、呼び出した。 


「あれが生真君との本当の出会いだったわけね......」 


はぁ~と熱を帯びた吐息と共にうっとりと夢想する彼女 


「僕と君だけの秘密......くふふふ」 


夢にまでみた憧れの王子様との邂逅 彼が言った甘言を脳内でリピートする。 


「秘密 ヒミツ ひみつ......」


壊れたラジカセのように繰り替えす彼女。もし彼に自らの清い体を差し出せと言われたなら喜んで差し出そうとすら思える。 


あの天使のような笑みをもし他の女に向けられたと思うと......

果たして自分は理性を保つことはできるのであろうか? 出来ないと断言できる。


いつの間にか刃物に手を伸ばしていた彼女を見れば一目瞭然であろう


だからこそ強く強く決意する。彼の素顔をほかの女に決して見られてはいけないと。


だから自分でできること以上に彼に協力しようと........ そしてあわよくば結ばれたい。



「はぁ......早く会いたいなぁ 休日なのに一日が長く感じるよぉ......」

 

「瀬徒生真」と書かれたRINEを見てはにやにやとする彼女。一見するとおんなじことを繰り返すだけで退屈そうにも見えるのだが、彼女にとっては至福のひと時であった。
















「___________親衛隊に報告する必要あり、黒羽葵 危険」 


 

true tears 神アニメってマジスカ? ヒロミあんま調子こいてるといてこますぞ。


LINEを意図的にRINEにしてます。学校始まるんで短めです。

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