自己紹介するモブ 開放するイケメン
_________________________________自己紹介
読んで字のごとく 己を皆に紹介することだ。 先生があっけらかんと言った衝撃の言葉
教室内が戦慄するッ!!!!....... ? なにやら教室内の様子が?
「「うおおお!! 待ってましたァ!!」」
隣の席の伊達も諸手を上げて喜んでいる。 普通自己紹介というのは恥ずかしくて嫌な行事じゃないのだろうか___? てっきりブーイングがかまされると思ったのだが違うようだ。
「それじゃあ 誰から自己紹介する?」
人差し指を下唇にそえ、こてんと顔を傾けながらいうあざとい先生
音でも出そうな勢いであがる男子諸君の手 女子たちの覚え良くしてもらいたいのだろう魂胆がみえみえだ。
「ん~じゃあ キミ!」
そういって先生が差したのは俺___じゃなくて隣の伊達だ
残念がる男子諸君 イケメンの自己紹介に色めき立つ女子たち
「よし!んじゃあ行ってくるぜ!」
そんなイケメン......伊達君の眼中にはおそらく姫川さんと黒羽先生しか目に入ってないようだ
「初めまして! 小倉中からきた伊達正樹です! 部活は何入るかきめてません!趣味はスポーツ鑑賞です!一年間よろしくお願いします!」
と 中々に無難だが無駄によく通る声で紹介し スマイルを添える。それをみた女子生徒は顔を赤くする
イケメンのはつらつとした挨拶を皮切りに自己紹介という名の行事は進行するのだった______
こうやって自己紹介をみるとやっぱりこのクラスの女子の容姿はいい。
姫川のせいで霞んではいるがそれでもマドンナと言われるくらいのポテンシャルを秘めた女子生徒は何人もいた。 一方の男子は_____ 残念とだけ言っておこう。伊達正樹が所謂ハーレムを作るのもそう遠くはないのかもなと思っていたら......
「あえ~? 瀬徒君自己紹介したかな?」
あざとい先生が目敏く 気づいてきた。クソ 誰も俺が自己紹介をやってないことに気づいてなかったのに!
ぐわっと視線が集中する 言い逃れできないな
「は はい」
我ながらなんとも覇気のない声がでてしまった。
壇上に上がり前を見据える。 一様に気味悪がる少年少女たち
あの聖女 姫川さんにも引き気味にみられる今の容姿
目が合ったのに顔を背けられた。 べ べつにすきじゃないけど......
「あ 俺の名前は瀬徒生真です えっと~趣味は音楽鑑賞です 特技は英語かな?
一年間よろしくお願いします」
即興で作り上げた俺の自己紹介 無難に終わり安堵すると___
「えぇ~英語得意なんだ! 帰国子女ってやつかな?」
あざとい先生が俺に質問してきた。こちらを品定めするような目をやめてくれ
「えぇ まぁ」
ふーんと素っ気なく返す黒羽先生 クラスメイト達は何とも興味な下げで 早く終われって目で訴えてきてる
「自己紹介ありがとう 瀬徒君!はい拍手!」
終えてもなお拍手が起こらない俺にしびれを切らしたのか先生が催促する。
壁に向けてエアガン打ったほうがマシだぞってレベルで鳴る
どうやら俺が最後らしい自己紹介。このまま帰りの会を開き 明日の予定を聞く
「あぁ~瀬徒くん あとで私についてきて」
帰りの会の終わり際に言う。 ん?早速何かやらかしたか俺? この薄気味悪い恰好は理事長に話しつけてる筈だけど?
「おっ 羨ましいな~ んじゃ頑張れよ生真!」
小生意気な奴が俺に声をかけ 教室を出ていった。
「いったい何なんだ?」
先生の後ろを歩く俺 集まる視線 先生の色気で顔を赤くし、そしてその後ろをいく薄気味悪いやつを見て顔を顰める。
(んな あからさまにしなくても......)
今日一日だけで何回変装を少し軽くしようと思ったことか。 だがその少しがあとで自分の首を絞めるかもしれないとすぐにその思念を捨てる。
「はいって どうぞ」
先生に促されるまま会議室に入る。
会議室の扉をしめ 男女二人の密室と化す。そこには男女の甘い空気が漂っているわけでもなく、
先生がこちらを見据え 形のいい唇を動かす
「先生ね あなたの事情少しばっかり知っているのよ まぁ担任だし?
その何とも言えない格好は変装なんでしょ? 私に見せてくれないかしら?」
まぁ担任なら知っといてもらったほうがいいだろう。そのほうが融通が利く
「わかりました。先生には見せようと思います。」
早くして頂戴と言わんばかりのトーンでどうぞという先生も知らないだろう
変装を解けば天性の美貌が____それこそ万人を魅了する容姿があることなんて
パパッとカツラを外し メガネとマスクを取り先生をみると____
(超絶イケメン//////////)
それこそ テレビで見るアイドルや俳優なんかとは雲泥の差があるだろうと思ってしまう。
彼女が幼いころに憧れてやまなかった お伽噺の金髪碧眼の王子様がいた。
優しく彼女に微笑みをかけると顔を真っ赤にして俯いてしまった
そんな彼女の顎を上げ
「これは僕と君 二人だけの秘密だよ」
こんなキザなこと言っても似合ってしまうのがこの男だ。
彼女は真っ赤な顔に目を潤わせ コクコクと頷く。
(生真君の秘密を知ってるのは私だけ!絶対にばれてはいけない!ライバルが増えるもの!)
こうして決意する色気全開の黒羽葵 彼が意を決して変装を解いた覚悟などしらずに暴走し始めるのだった_____________________