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伊達くんの話2

くそ短いです。

「みんな、おはよう!」


今日もクラスメイトに爽やかな挨拶を。 最初は多数の女の子を侍らせているせいか多くの男子と一部の女子からは嫌な目線で見られたが、先日の運動会のお陰かそんな視線は無くなり純粋な羨望の眼差しが向けられる。 朝一番に浴びるシャワーなんかよりもずっと心地いい。


「おはよう!伊達くん!」

「運動会の伊達くんとてもカッコ良かったよ!」


話題は俺の運動会の活躍について。 俺の他にも活躍したのはいたが彼女達の眼中には俺しか写らなかったらしい。 これも主人公補正って奴だろうか? 正直中学の時は全然モテなかったので、今のこの環境がとても心地いい。 しばらくは誰とも付き合うつもりはない、もし付き合ったらハーレム解体しそうだろ?そんなの真っ平ごめんだ。


「照れるな〜応援ありがとね?」

「う、うんそれで__」

「おい」


その先を聞くことは叶わない、俺にとって思わぬ介入。横槍が入ったから。 その正体は隣の席の瀬徒生真、 こいつは入学式の時に話しかけた薄気味悪い根暗君。 普段なら絶対にかまわないのだが、俺の晴れやかな計画のために利用させてもらっている。それもまぁ達成しそうなので縁をきる__訳にも行かない。 周りには誰にでも優しいという評判を得られてるので離れるにも離れられないのが現状だ。


(こんな薄気味悪いヤツが実はイケメンとか......そりゃ絶対ないな)


如何にも隠してるって風貌は見て取れる。最初は実はイケメンだったり?とか噂になっていたのだが、あまりにも周到なので逆にブサイクすぎて見せらんない説が濃厚......らしい。


「......おい?」

「あぁすまんな、んで用はなんだ?」


いかんいかん、またいつもの考え込む癖が出てしまった。


「これ お前に渡してって」


そう言って渡されたのはハート型のシールで封されてる手紙。 一目で直感、脳に走る衝撃。


(__こっ これはっ!?)


「ちゃんと返事してあげなよ」


踵を返す瀬徒に目もくれず手紙を引き裂き中身を見ようとするが__ 


「え!?ここで見るの?」


さっきまで会話してた女子の驚き顔。はて?......


「あっ」


言われて気付く自身の失態。こんな大衆の中で恋文をあけて読むなんてデリカシーの欠ける行いだ。 瀬徒の奴も嫌な奴だ。もっと考えて渡せよ。 ほら、ハーレム達も機嫌悪そうに文句言ってるぞ。あえて聞こえるように言ってるあたり相当彼のことが嫌いなのだろう。 俺が主人公ならあいつは親友枠だ。 いわば新しい恋の架け橋、あんまり言われると距離置かれそうだ。 それは困る。


「みんなあんまり彼の事を悪く言わないで欲しいな、大事な友達なんだ......」

「「「正樹......」」」


ハーレム達は言わずもがな他の女子からもウットリとした視線を感じる。

あぁ俺今「主人公」やってる!! 














これで伊達君の話は一旦終わりです。二日に一回のペースになります。

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