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伊達くんの話

伊達の本性が垣間見れる回です。

「__お兄ちゃん起きて!」


毎朝7時に起こしにくる妹、伊達真奈美の天使ボイスで目覚める俺。 容姿端麗だなんて言われてる俺から見ても天使を彷彿とするような美しさを併せ持つ義理の妹。 そう義妹なのだ。


出会いは中学2年の時、再婚する父さんにファミレスで紹介されたのだ。最初は目も合わせてくれずベルリンの壁真っ青な壁が立ちはだかっていたが徐々に言葉という名のツルハシで取り壊し、今ではお兄ちゃん♡と読んでもらえるような間柄に......


「おはよう。いつもありがとね?」

「当たり前じゃん!それにお兄ちゃんの寝顔もみれて嬉しいし......」


なんとまぁ可愛いことを言ってくれる。こんな妹、オタク諸君なら欲しいのではないだろうか? 無論、上げないがな! 俺は巷では鈍感系なんて影では言われてるがそうではない。 作っているのだ。 コレこそ主人公としての素質だと俺は思うね。 顔だけでなく成績も優秀で運動神経もいい、我ながら惚れ惚れするがコレを口には出さない。彼女達に嫌われるのは嫌だしね。


「そういえば勉強どうだ? はかどってるか?お兄ちゃんが教えてやろうか?」

「え!? 順調だよ!お兄ちゃんと同じ学校に行きたいし!!」


やっぱ可愛いな。 一緒に登校だなんて......


「お兄ちゃん!朝ごはんできてるし食べよ!」

「そうだな!」


俺の両親は共働きだ。金銭的に厳しいとかではなく、好きでやってることらしい。まぁちゃんと不自由なく生活できてる点感謝している。 それに真奈美という素晴らしい妹とも縁ができた。 人生上手く行き過ぎてしょうがない、きっと前世は恐ろしく善人だったのだろう。 もしかしてSSSランク人生なのだろうか!? 


「もう!お兄ちゃん!」

「ん? あぁ考え事してた。今いくよ」


いかんいかん真奈美が訝しげに見ている。こういう時は頭を撫でればすぐに機嫌をよくする。

その絹のような肌触りを堪能してると気持ち良さそうに目を細める真奈美。


「お兄ちゃん......」


そうウットリとした顔で見ないでくれ、思わず抱きしめたくなる激情を理性という手綱で引く。

義理でも妹に手を出すなんて外聞が悪すぎる。 まだまだ俺はハーレムを楽しみたい。


「さぁ朝ごはん食べに行こっか」

「う うん」


手を離した途端残念そうな顔をするのが唆る。 それから俺と真奈美は学校の準備をするのだった__ 








「「「おはよう!正樹!」」」 


朝から自宅前に集まるハーレム達。 どれもコレも一級品の顔造。スタイルもいいし最高だ。 彼女達とイチャイチャするだけで英気が養われる。 真奈美も顔を赤くして嫉妬しているのが可愛い。


「その、正樹。先日はすまなかったな」


そう声を掛けてきたのは俺が通う学園の生徒会長......東条凛。男勝りな気があるが男女幅広く人気がある。そして何故そんな女性に謝られてるかというと......


「あぁもうあの男はこれないようにしときましたから。もう大丈夫ですよ!」


自称幼馴染みのストーカーに悩んでいたので鉄拳制裁を食らわした。 曰く目を覚まさせる為らしいが何からだろうが? でもまぁ安心して欲しい、俺の近くにいる限りは安全なのだから.


「正樹......」


影では氷帝なんて言われてる彼女も顔をほんのり赤く染める。


「本当に幼馴染みだったんですか?」

「ん......まぁそうだな。 幼稚園から一緒だったぞ。昔はあんなヤツじゃやなかったのにな.....」

「確かおなじ学校だったし.......所属部活は確かアニメ部とかだったような......」


今思い出した。隣の席にいる瀬徒生真も同じ部活所属らしいし後で聞いてみるとしよう。


「朝からそんな暗い話題出さないで欲しいなぁ〜?ほらいこ!」

「あぁ 悪いな小春」


数人の美人に囲まれている俺を第三者はどう思うだろうか? そんなのわからない。だけどコレだけは言える。



_____主人公って最高だ。



だが彼は知らない、直に来る黄金の風が嵐となりて狂わせるのを__ 











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