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82.道具

(´・ω・`)王都の方が物価が高いです。


午後は座学なのでサボった。

錬金術クラスは午後からの授業は無い。

皆、魔法使いで仕事がある者が多いらしい。

マイト先輩が町で道具を買うのに付いてきてくれるのだ。


そんなに時間は掛らないので放課後図書室で会おうとミソッカス達と別れた。

ロリロリは午後から実技だそうだ。

校門を出て王都に二人で向かう。

マイト先輩は錬金術見習いで工房の手伝いと親戚の店の手伝いでお金を溜めて何時か自分の工房を持つのが夢だと言っていた。

「今は情けない工房なのですが、オットー様が初のお客様になりますね。」

まあ、自作するのも悪くないが、手間の掛かる消耗品は外注に出すのも悪くない。

「しばらくは、定期的にマジックインクを注文する予定です。その時はよろしくおねがいします。」

「はい、わかりました。では、店に向かいましょう。」

マイト先輩の親戚の店、冒険者向けのポーション屋だ。

「いらっしゃい、あれ、マイト?今日は学校でしょ?」

店員のオネーさんがムチムチ肌色だ。

ぜひビキニアーマーを着て鞭を持って欲しい。ビキニってなんだ?

いや、そうだ、コレが見たかったんだ。

「ああ、姉さん。コチラは魔法学園の生徒のオットー様。最近、錬金術を学ばれる為に必要な道具を買いに来たんだ。倉庫に未だ在ったよね?携帯錬金セット。あと、彫金セットも。」

「在るケド…。ちょっと待っててね。」

奥に引っ込むオネーさん。

うん、すばらしい後姿だ、特にケツ。

「この店は昔は魔法使いの道具を売ってる雑貨屋だったんだけど。朝早くから営業してたらお客さんが冒険者ばかりになって。冒険者専用の店になっちゃって。店先には出してないだけで在庫はあるんだ。」

「なるほど…。消耗品のポーションの方が良く売れているんですか?」

店を見渡すとポーションダケでなく。ロウソクやロープ、袋や手袋も売っている。

「冒険者の大半は帰って来てから装備を補充するけど戻りが遅かった冒険者は必要な物は朝ココで買う人が多いんだ。」

なるほど、確かにあんな姿の店員が居たら思わず、ロープもロウソクも買いに来るだろう。

「うーん。」

俺も、ロープとロウソクは買っておくか?誰に…。いや、使わないぞ?ホントだよ。

「マイト、コレで良い?」

オネーさんが木箱を両手に抱えて持って出てきた。

箱の上にムネが乗るだと…。俺は箱になりたい…。(錯乱中。)

「そう、これこれ。オットー様、コレは新品で昔の物ですが精度はコチラの方が出ます。中級ぐらいまで使えます。まあ、その分ちょっと高いですが…。」

「いくらですか?」

「学園で売っているのは金貨15枚でコレは金貨20枚です。ただ、今、学園の購買で売っている練金セットは軽くて小さいのですが初級でもイマイチの精度で…。ホントの入門用です。」

「そうか…。コレでマジックインクやポーションの合成はできますか?」

「ええ、出来ます。基本レシピのマジックインクと通常のポーションなら問題ないです。上級だとムリですね。まあ、沢山作らないと割が合わないので作る人は少ないですが…。試作や実験なら十分です。」

オネーさんがフタを開けて中身が揃っているか確認している。

なるほど木箱の中に全部納まる様に出来ているらしい。

木箱に携帯用の肩紐が付いている。

しかしコレでは大荷物だろう。

「問題ないわね、触媒は別売りだからね。触媒によっては在庫が無いから注文になるわ。まあ、冒険者ギルドを通せば買うか集めるかできるわよ。」

まあ、材料は追々集めよう。

しかし、冒険者か…。

主人公はビゴーで冒険者登録しているはずだ。

ギルドで当たってみるか…。いや、カンの良いプレーヤーならコチラからアクションを起こすと感づかれるかもしれない。

慎重に行こう。

「よし、そのセットを購入します。」

「ありがとう。それと、こっちの彫金セットはどう?」

「オットー様。コレは僕も使っている彫金セットです。重いですが使い勝手が良いです。収納袋付です。講義の時間にお貸しした物と同じものです。」

「ああ、アレか…。問題ないソレも頂こう。」

「コレは金貨5枚で金槌も入ってます。人によっては使わない鏨も入っていますが、皆ソレを加工して自分に合った鏨の先に加工して使っているようです。」

「おお。そうか…。先輩申し訳ありませんでした。大事な道具をお借りして。」

そうだよな。自分に合った道具に加工するよな…。

「いえいえ。触ってみないと意外に解からない物なので参考になれば十分です。」

「ではソレも一緒に金貨25です。どうぞ。」

ポケットを探る振りして金貨を25枚取り出し渡す。

「はい、学生さん、お買い上げありがとう。」

オネーさんは金貨25枚をポンと払ったので驚いているようだ

受け取り商品の肩紐を通す…。

…まあ、良いか散々学園でマイト先輩の前で収納魔法使っているからな。

収納してGUIを確認する。

”木箱(練金キット)×1”と”袋(彫金キット)×1”だ、容器に入れると収納が楽だな。

店の前で。マイト先輩と別れる。

少し時間が在るな…。

イレーネの顔でも見に行くか…。

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